2014052015054402.jpgブログ

ちびルイス&ちびニコと、あの小動物/カナダ特派員レポート

2015年06月10日

無題

現地ならではの話題を、各国の特派員がお伝えするシリーズ。今回はフランス在住のムッシュ柴田氏が、グランプリ取材後のカナダ・モントリオールからレポートします。

○ ○ ○ ○ ○

カナダGP週末のモントリオールは、文字どおり街が「F1色」に彩られます。



有名ブティックが立ち並ぶサント・カトリーヌ通りを、ちょっと歩くだけでも



F1な飾りつけのショーウインドーだらけでした。



ジル・ビルヌーブの地元だからなのか、圧倒的にフェラーリがらみが多いですね。

こんな、便乗商法(?)も。



『バー・グランプリ』。看板によるとポールダンスの店みたいですね。「F1」とは言ってないから、バーニーが飛んでくることはないでしょうけど。

グランプリウイークは、新聞も連日F1だらけ。これは無料の日刊紙「メトロ」金曜版の一面です。



あどけない表情を残したカート時代のルイス・ハミルトンと二コ・ロズベルグのポートレイト。「これからも、決して変わらないものがある」というコピーがついてます。

これ、実は新聞の表裏両面を使ったメルセデス・ベンツの広告なんですね。現在のふたりが並んでいる裏面の写真には「幸いなことに」という、ひとことが。



「ふたりはカート時代から変わらず、良きライバル、良き友なんだよ」と。モナコであんなことがあって、ふたりの関係がギクシャクした直後に、あえて、そこに踏み込んで説得力のある広告を作る手腕。素晴らしいと思います。メルセデスはクルマだけじゃなくて、広告も一流です。

こちらは競合紙「24H」の丸ごとF1特集号なんですが、全40ページほどの内容の濃さにぶっ飛びました。



中味を全部紹介できないのが残念なんですが



二世のF1ドライバー特集とか「若くしてF1デビューすることは大成の条件か?」とか



「カナダGPベスト5」とか。1978年のジル・ビルヌーブ初優勝は当然ですが、その次は1999年まで飛んじゃうんですね。ミハエル・シューマッハーにジャック・ビルヌーブ、デイモン・ヒルが次々と最終シケイン立ち上がりの壁にぶつかり「チャンピオンズ・ウォール」と名づけられるきっかけとなったレースです。それにしても露出度の高い広告が、やたら多い……。

小林可夢偉くんも登場していましたが「2015年、不在のドライバーたち」というページ。こんなところで再会したくなかった……(涙)



そういえば決勝レース当日に、ちょっとしたサプライズがありました。午前中にF1600レースがあったんですが、そのうちの1台に「ジャック・ビルヌーブ」の名前が。まさか、あのジャックが走ってるわけじゃないよなと思っていたら



出てきたのは、ジルの弟のほうのジャックでした。つまり1997年F1王者ジャックにとっては「叔父さん」です。シニア部門で見事優勝。少なからぬ数の地元テレビやメディアが集まって、インタビューを受けていました。



目元あたりに、お兄さんの面影があるような。ジルが生きていたら、今年65歳です。

比較的平穏に終わった今年のカナダGP。こちらはケベック州を代表する新聞「ラ・プレス」です。どうです、この異様に縦長のレイアウト。電車内で半分に折って読みやすいようにしてるんですかね。



F1メイン記事の見出しは「マーモットの1日?」。まさかの小動物にスポットライトが。



「退屈なレース展開で、ファンたちが固唾を呑んだのはマーモットがコース上に出てきて、轢かれそうになったときだけだったのではないか」という皮肉な論調。

それ以外にも「モナコのマックス・フェルスタッペンが正しいことは、今回のロマン・グロージャンの愚かな事故で立証された。そもそも私は若いドライバーがリスクを冒す走りを見せることに大賛成だ。それなくして何がF1と言えるのか」と熱い調子で語っています。こういう主観がバンバン入った記事、いいですよね。

いまのところ最後のカナダ人ドライバーであるジャック・ビルヌーブがF1からいなくなって、すでに10年近く経つわけですが、それでもカナダGPは毎年大人気。新聞記事や街の様子をうかがうだけでも、ここのファンたちはF1の楽しみかたをよく知っているという印象を受けました。



ちなみにマーモットとは、グラウンドホッグとかウッドチャックとか呼ばれることもありマーモット属のなかで、いろいろ種類がありつつも、みんな仲間みたいなもののようです。こちらの草むらにいらっしゃるマーモットさんは、ちょっと気が立っている感じでしょうか……?

○ ○ ○ ○ ○

柴田久仁夫(しばた・くにお)
1982年よりパリ在住。TVディレクターとしてヨーロッパ、アフリカ各国を10数年間取材。初めてのF1は1987年のモナコGP。中嶋悟という日本人が参戦していると聞いて興味本位に首を突っ込み、以来そちらが本職に。幸い旅行が大好きで年間100日以上のホテル暮らしも苦にならない。趣味はランニングと、おいしいものを食べて飲むこと。


プロフィール

F1速報

F1速報

「F1速報」はグランプリ後の木曜に発売。編集部ブログでは現場の雰囲気や小ネタ、各種告知などをお届けします。イベント、限定グッズ情報やウェブでの新企画もこちらでお知らせ。twitter:@F1Sokuho facebook:www.facebook.com/f1sokuho などSNSもフォローお願いします。

RSS2.0