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ミハエルJr.はマックスに続けるか/ドイツ特派員レポート

2015年11月06日

無題

各国の特派員による現地レポート。今回はドイツ在住の池ノ内みどり氏が、マックス・フェルスタッペンをはじめ多くのF1ドライバーも訪れていたDTM最終戦の模様、シューマッハー・ジュニアの成長ぶりなどをキャッチしてくれました。





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2015年シーズンも、そろそろ終わりに近づいてきました。F1ではコンストラクターズ・ドライバーズともにチャンピオンが決定。DTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)ではパスカル・ウェーレインが21歳の誕生日を迎える前日に史上最年少でドライバーズチャンピオンを獲得しました。メルセデスはF1もDTMも絶好調。そんなDTM最終戦のホッケンハイムから、ドイツ直送のトピックスをお伝えします。



DTM王者に輝いたウェーレイン、もちろん来季はF1へのステップアップを希望していますが、条件が合うシートが見つからない場合は、もう1年DTMで浪人する可能性もあるとインタビューで答えていました。ドイツのメディアはDTMチャンピオンを花道に、F1へ行くのは間違いなしと思われていますが、どうなるでしょう。ちなみに、ここでは「ウェーレイン」と表記していますが実際の発音は「ヴェーライン」に近く、F1デビューを機に名前の表記が変わるかどうかにも注目(?)です。






メルセデス・モータースポーツを率いるトト・ウォルフ夫人であり、ウイリアムズのテストドライバーも務めるスージーさんとデイビッド・クルサードさん。ピットで何やら楽しそうにお話している姿をキャッチ。レーシングスーツ姿でなくお見かけするときは、いつも全身を高級ブランド品に包んだセレブな奥様風。つい先日、今季限りでのレース引退を発表しましたが、このときすでに決意を固めていたのでしょうか……?



こちらは9月30日に18歳になったばかりのマックス・フェルスタッペン。昨年いきなりカートからユーロF3へステップアップ、その怪物ぶりに度胆を抜かれましたが、さらに大きく成長した感じがします。パドックをうろうろしていると、すぐに人だかりができるのでBMWのホスピタリティやピットに避難して、くつろいでいる姿を見かけました。世界最高峰のレーシングドライバーでありながら、実は18歳になって普通自動車の運転免許を取得したばかりの超初心者なのです。ヨーロッパには初心者マーク制度はありませんが、日本だったら若葉マークをつけることになっちゃいますね。このときが生まれて初めて自分ひとりで運転してサーキットへ来た日だったそうですよ。それまでは、お父さんのヨス・フェルスタッペンが運転手となって送り迎えしていたとか。



ニコ・ロズベルグは少々お疲れ気味? F1がないときはトレーニングに加えて、スポンサー関連のイベントやテレビ出演などでヨーロッパ内を飛び回っていて、生まれたばかりの愛娘アライアちゃんとゆっくり過ごす時間もなかなかなさそうです。ホッケンハイムでは短い時間ですが、記者がロズベルグを囲んでの質問タイムがありました。

このときはドイツ国内で、レッドブルがメルセデスを搭載する可能性はゼロではないと考えられていたので「レッドブルに移籍する可能性もあるのか?」など今後のシートについて質問が集中。メルセデスと来季の契約を結んではいますが、ルイス・ハミルトンとの関係がうまくいっているとは言えない状況。ロズベルグは「今季のレースに集中しているから来年のことを考えているヒマはない」と断言していましたが……。





日曜はウェーレインの誕生日で、ロズベルグがキャンドルを立てたケーキを手に祝う場面もありました。でも「彼は来年F1へ行くと思う?」と聞かれたロズベルグは「シミュレータで一緒に仕事をしたことはあるけど、そもそも彼のことをよく知らない」と、かなりクールな答え。ドイツのレース関係者の間では「ロズベルグがメルセデスを出るなら、後任はウェーレイン」と目されているので、あまり考えたくないのかもしれません。上の写真は今シーズン開幕前の新車発表のときで、ちゃんと隣に並んでいたんですけどね。



ニコは幼少のころ、父親ケケ・ロズベルグのレースに同行したり自身がユーロF3に参戦していた懐かしさもあって、DTMへの思い入れはたっぷり。でも、ケケは自身がオーナーを務めるアウディの真っ赤なチームジャケット着用で、ニコはメルセデスのゲスト。「父とはライバルチームなんだよ!」とDTMでもメルセデスを応援していました。ちなみにケケさんはニコのマネージャーとなってから、ご自身のインタビューを一切受けなくなってしまいました。残念ですが、息子のため裏方に徹するということなのでしょう。DTMのグリッドでは、BMWのシュニッツァー氏と昔話に花を咲かせている場面に遭遇。



かつてBMWのF1ワークスチームを率いたマリオ・タイセン氏も訪れており、グリッドは同窓会のようになっていました。



さらに少し前、今季からスタートしたドイツF4ものぞいてきました。なんと言っても注目が集まっているのはミハエル・シューマッハーの息子、ミック。ごく普通の16歳の少年ながら、いつも大勢のカメラマンに囲まれています。少々かわいそうになりますけど、それも超大物の父親を持つ二世の宿命でしょう。フェルスタッペンのように来年にはユーロF3へステップアップして最短でF1の道を探るのではないかと、もっぱらの噂。でも30人中10位という成績でフォーミュラ初シーズンを終了したミックに、まだF3は早いかもしれません。



グリッドでは元メルセデスのノルベルト・ハウグ氏が何やらアドバイスを。お父さんミハエルのマネージャー、サビーネ・ケーム女史がミックのマネージャーも兼任。公式サイン会以外はサイン禁止、指定メディア以外のインタビューも禁止と、ミハエルについての質問が集中するのを避けるためだということは理解できますが、ちょっと先が思いやられます。



やはり雰囲気は、お父さんに似ているような。ミックは将来F1ドライバーとなれるのか。ウェーレインは来季F1デビューを飾ることができるのか。ドイツから見守っていきます。

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池ノ内みどり(Midori Ikenouchi)
ドイツ・ミュンヘン在住。ヨーロッパでの生活は現在19年目。ドイツのレーシングチームで研修を受けたあと、ニュルブルクリンク24時間プロジェクトチームのコーディネーターなどを経て、モータースポーツ関連ライターとコーディネート業を行う。


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