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ハミルトン欠席にお怒りの先輩たち/イギリス特派員レポート

2015年12月16日

無題




各国在住の特派員による、現地ならではの気になる話題。今回はロンドン在住のハラダハルオ氏が街で見かけたクルマから、やっぱり話題の尽きないルイス・ハミルトンさんの近況へと。

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12月4日にパリでFIA表彰式が開かれた数日後、ロンドンの中心街でメルセデス300SLガルウイングを見つけた。



これほど素晴らしいコンディションのヴィンテージ・メルセデスを、いまにも雨が降りそうな天気の日に走らせる物好きは、そうそういない。「もしやメルセデスのイベントで近くにハミルトンがいるのでは?」と色めきたった。内装は彼の飛行機と同じキャンディレッドだし……とナンバーを調べてみたら「AD」はドイツ駐留の米軍車両とのこと。在英アメリカ大使館のすぐ近くだったから「ハミルトンじゃなかったかー」と思ったが、いやいや、メルセデスの依頼で貸し出されたモノかもしれないし。



こうやって反応してしまうのには理由がある。シーズンが終わった12月のロンドンではF1チームのキャンペーンに思いがけず出くわすことがあるからだ。



写真は昨年、クリスマスを前にした最後の週末に、ブランド街として知られるボンド通りのIWC前で撮影したもの。英国のスター、ハミルトンが久々にチャンピオンを獲得して盛りあがっているタイミングで、この通りが一番混み合っている時期に、通行止めにするでもなくサラッとF1マシンを展示していたのだ。こんなことを許可できてしまう行政と、それを興奮しすぎず眺められる人たちのバランスがスマートだからできる。こういうキャンペーンがままあるので、つい「近くにいるのかな?」となってしまうのだ。

そのハミルトン、残念ながら、この日はロンドンにいなかった。相変わらず世界を飛び回ってエンジョイしているようだが、ひとつ大きなケチがついてしまった。
 
12月6日にロンドンのホテルで開催されたオートスポーツ・アワード2015の授賞式。そして翌日にはBRDC(ブリティッシュ・レーシング・ドライバーズ・クラブ)アワード。現役ドライバーはもちろん、スターリング・モスやジャッキー・スチュワート、デイモン・ヒルといったレース業界の重鎮がそろう格の高いパーティをハミルトンは欠席した。彼のツイッターからは、カナダでバスケットボールの試合を見に行っていたことが明らかに。



OBドライバーのなかでは穏健なマーティン・ブランドルでさえ「悲しいね。たった20分で良いから、かつて彼がそうだったような若いドライバーたちのために、スリリングな時間を作れなかったのかな? 書かれていなくても出席は義務だ」とコメント。BRDC会長であるデレック・ワーウィックも「100%まったくそのとおり。すごく残念だし、かなり見損なったよ」と同調している。

ハミルトン欠席問題を報じた「F1 TODAY」では、ジャック・ビルヌーブから終盤3戦での態度を「偉大なチャンピオンらしさがない」と批判されてもいる。果たして2016年どんな開幕を迎えるのか、いまから楽しみだ。



欠席したハミルトンは、スクリーンでの出演に……。



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ハラダハルオ(Haruo Harada)
80年代後半、芳醇なF1シーンまっただなかに自動車免許を取得。ネルソン・ピケやアラン・プロストに憧れ、学生時代は「マリブGP」や「キャメルGP」といったカート場を含めて、ドライビングに熱中。1994年に渡英、現在までロンドン在住。音楽制作などのコーディネート業のかたわらライフスタイル誌や情報誌にエッセイ、インタビュー記事を寄稿している。


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