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ロズベルグに異変? ルイスごきげんの豪華イベント/ドイツ特派員レポート

2015年12月31日

無題

各国の特派員による現地レポート。2015年の最後はドイツ在住の池ノ内みどり氏が『スターズ&カーズ』の舞台裏を伝えてくれます。

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さる12月12日、メルセデスベンツ・モータースポーツの祭典『Stars & Cars』に行ってきました。このイベントに行くのは初めてなのでドキドキしながらシュトゥットガルトへ。ちょっと朝早く着きすぎたので、スタジアムに隣接しているホテルの前で友人のカメラマンと立ち話をしていると、なにやら人だかりが。ニコ・ロズベルグが眠そうな顔をしてホテルから出てきました。ちなみに、ホテル前でニコを取り囲んでいたのは全員、男性ファン(笑)。



イベント前にはメルセデス・ミュージアム内での記者会見があり、こちらも観覧できるとあって多くのファンの熱気であふれていました。F1代表はルイス・ハミルトン、DTMのパスカル・ウェーレインのほか、F3、GP3、GT3のメルセデス優勝ドライバーがそろいます。



F1とDTMのマシンにはカバーがかけてあり、サプライズを期待しましたがベールを脱ぐと……やっぱり2015年のマシンで、ちょっと拍子抜け。



ルイスは朝からテンションが高く、司会に呼ばれているのに、展示してある旧型DTMやグループCのマシンが気になってしょうがない様子。勝手にドアを開けたりと自由に振舞っていました。



このあとは続いてメルセデスベンツ・アリーナに場所を移し、報道陣向けの記者会見。「この場でDTMのワークスドライバーのラインアップが発表されるかも」という噂が出回っていたので、ちょっとピリピリした雰囲気が。しかし結局大きな発表はなく、いたって和やかな会見でした。



最初は英語で。今季のルイスとニコの不仲説について質問が飛ぶと、マネージングディレクターのトト・ウォルフが、きっぱりと否定。終始ニコニコ顔のルイスとは対照的にニコはうつむき加減で「また、その質問?」とでも言いたげな、ちょっとうんざりした表情に見えました。続いてドイツ語になるとルイスは退席して、国内メディアが大半のリラックスした雰囲気に。ウォルフは、しつこく不仲説を聞かれることについて「みんな、そんなにゴシップが欲しいの?」と笑いをとり、好感度も抜群。



イベントにはミハエル・シューマッハーの長男で、2015年はドイツF4に参戦したミックも参加。ハミルトンは「ミックに僕からのアドバイスは必要ない。彼は父親であるミハエルだけを追っていればいいのさ」と笑顔で発言。同じく元F1ドライバーのケケを父に持つロズベルグは「ミックは普通の16歳。幼い頃からメディアに追っかけ回されて気の毒だと思う。偉大な父を持ったからには一生ついてまわることだ。彼自身が精神的に強くいられるかどうかが重要だね」と語り、「最高の人たちが一丸となってサポートしていて、とても恵まれた環境だと思う。F1で将来一緒に勝負できるといいね」と応援していました。


ところで、この日のニコは気のせいか“ブサイク”……? と思っていたら、隣の記者が「伝染病にかかったの?」と直球の質問。「娘が生まれてから愛犬を預けていたんだけど、昨日ひさしぶりに家に戻ってきたら急に犬アレルギーが出ちゃって」とニコ。目も顔もムクムクしていた原因がわかり、会見は笑いに包まれて終了しました。



DTMの記者会見はドイツ語のみ。質問はウェーレインのF1デビューの可能性に集中しました。本人は「アブダビGP後のテストに参加して、小さい頃からの夢が目の前に近づいていることを実感しました。だけど、まだ僕が来季にF1デビューできかどうかは残念ながら決まっていません。メルセデスが下す決断を待つのみです。F1へ参戦したいと心から願っていますが、たとえDTMに残留するとしても失望という事態にはなりません」と、さわやかな答え。DTMチャンピオンとなり、リザーブドライバーとしてF1にも帯同した忙しいシーズンを終えて、クリスマスは家族とゆっくり過ごせるとうれしそうでしたよ。



ちなみに『Stars & Cars』の入場料は、たったの5ユーロ(約670円)! しかもローレウス財団を通じて全額を子供たちのために寄付するという太っ腹なイベントです。サッカーのドイツ一部リーグVfBシュトゥットガルトの本拠地でもあるスタジアムに、ブンデスリーガのシーズン中に本格的なサーキットを作ってしまうのには驚きです。イベントはライブから、メルセデスのレーシングカーによるパレードランでグランドオープン。

メインイベントは、メルセデスのロードカーを使うトーナメント形式のレース。事前にファン投票でベスト16ドライバーが選ばれています。注目を集めたのはロズベルグ vs ミック。ただしミックはまだ普通自動車免許を持つことができないので、市販車を運転するのは初めて。イベント前日に2回練習させてもらったそうですが、やはりぶっちぎりでニコの勝利です。



合間にはドライバーへのインタビューも行われ、ハミルトンが「そろそろドイツ語で聞いてくれてもいいよ」とジョークを飛ばしたり。どんなレースでも絶対に負けたくないというドライバーの意地で大人げないバトルを繰り広げ、クルマを降りてから、お互いの必死さに爆笑しながら抱き合うという一幕があったり。ニコがSLS GT3マシンでデモランを披露する場面もありました。



とにかく壮大な『Stars & Cars』フィナーレは花火とともに。レース好きには一見の価値がありますので、みなさんも来年はドイツにいらしてみてはいかがでしょうか。

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池ノ内みどり(Midori Ikenouchi)
ドイツ・ミュンヘン在住。ヨーロッパでの生活は現在19年目。ドイツのレーシングチームで研修を受けたあと、ニュルブルクリンク24時間プロジェクトチームのコーディネーターなどを経て、モータースポーツ関連ライターとコーディネート業を行う。


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