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パーツ内製率はゼロ、ルノーのファクトリーに潜入@パリ現地情報

2016年02月11日

無題

シーズン中はF1パドックから、お届けしている現地情報ブログ。今回は先日のルノーF1体制発表会に出席したムッシュ柴田氏が、翌日のファクトリー訪問までレポートします。

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先週パリ郊外のルノー・テクノセンターで行われたルノー・スポールF1の発表会。




新車発表会と聞いて楽しみに出かけたんですが、ステージに置かれたのはショーカーでした。おまけにドライバーたちは一言も発せず、 カルロス・ゴーンCEOが喋りっぱなし。要はルノーがコンストラクターとしてF1に復帰する、決意表明の場だったわけですね。

ということで発表会は、ちょっと欲求不満だったんですが、翌日ルノー・スポールのファクトリーに連れていってもらいました。



外観は、ただの2階建ての倉庫みたいですが、ルノー製レーシングエンジン研究開発の中枢です。なのでセキュリティもメチャクチャ厳しく、取材申請しても滅多に入れてもらえません。ここに僕が来るのは確か1990年代以来だったかも。

中に入ると、ルノー搭載マシンでタイトルを獲得した歴代チャンピオンたちが出迎えてくれます。



その隣の部屋には、F1エンジンのシリンダーブロックがズラリ。



ほぼすべてが1990年代から2005年までのV10時代のもの。よく見ると燃焼室の形状とか、ウォータージャケットのデザインとか、確認できただけでも仕様違いが6〜7種類ありました。当時はシーズン中の改良も自由にできましたからね。



現在のV6ターボのパワーユニットです。2014年の最初期型のようですね。こんなに間近で見たのは初めてです。タービンとコンプレッサー、インタークーラーの配置とか、オーソドックスな配置になっているのが、よくわかります。



こちらは上階のデザイン部門に飾ってあった、同じパワーユニットの3Dプリンター製ミニチュア模型です。「ここで作ったんですか?」と案内の女性に訊くと、「うちには3Dプリンターはないのよ」と言うじゃないですか。

3Dプリンターどころか工作機械は、ほとんど何も置かれていないとのこと。なんとルノー・スポールは設計開発と組み立て、テストを行うだけで、パーツ製作はすべて外注なんだそうです。つまり「内製率0%」! これは知りませんでした。



おやつにマカロンが出るところなんぞ、さすがフレンチチームですね〜。その手前に置かれたオブジェは



使用済みのピストン。欲しかったな……。





なつかしいレア・アイテムがスタッフのデスクの上に飾られてました。アロンソくんの右手がもげてるけど。


テストベンチに向かう廊下には、こんな楽しいポートレイトが。



ゲルハルト・ベルガー



ジャック・ビルヌーブ



デイモン・ヒル



フラビオ・ブリアトーレ(やせてる!!)

そして、一番の傑作



祭壇の前に、ひざまずくジャン・アレジ。これには一緒にいたフランス人ジャーナリストたち、大笑い。それにしてもサーキットでは見られない一面を表現してて、うまいな〜。それを職場に飾るルノーの遊び心も素晴らしい。



昼休みには、資材を搬入するスペースに集合した全従業員300人を前に、ルノーF1の上層部、ドライバーたちが決意表明を行いました。



リザーブドライバーのエステバン・オコン以外、ケビン・マグヌッセンとジョリオン・パーマーはフランス語ができず、ちょっと居心地が悪そうでしたが



スタッフたちに一生懸命サービスしておりました。



最後は外に出て記念撮影。半袖Tシャツでは、みんな鳥肌が立ってたと思うけど。ま、写真には写らないし。

 アイルトン・セナは残念ながら、ついにルノーエンジンで四度目のタイトルを獲ることはありませんでしたが、新生ルノーF1の船出を見守っていると思います。



走ることは戦うこと
それは僕の血であり
僕の一部
僕の人生の一部なのだ
アイルトン・セナ


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