1月12日(金)から14日(日)にかけて、千葉県の幕張メッセで開催された東京オートサロン2024は、今年は前年比5万人増となる合計23万人の熱狂に包まれ、大盛況のままに幕を閉じました。
約900台の展示車両が集まり、バラエティに富んだブースで埋め尽くされた今年のオートサロン。また屋外やイベントホールでは、全ては見切れないほど多くのイベントも開催され、多彩な魅力が詰まったイベントとなりました。今回はその数々の雰囲気や様子を、写真を交えながらお伝えします。ボリュームたっぷりですので、ごゆるりとお楽しみください。
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さて、やってきました幕張メッセ。今回は普段のサーキットではなくコンベンションセンターからのお届けになります。まず感じたのは、来場者の多さでした。足を運んだ方は皆々様がその盛り上がりを肌に覚えたかと思いますが、写真だけでもそのひしめき具合が感じていただけるのではないでしょうか。
オートスポーツWeb読者としては、逃せないのがレーシングカーの展示ではないでしょうか。2023年シーズンのレーシングカーに、もう一度出会えるのがこのオートサロンですね。3号車Niterra MOTUL Zと18号車UPGARAGE NSX GT3は、多くのファンにねぎらいの言葉を懸けられていました。(18号車の奥に見える白い子は、後ほど登場します。)
また、懐かしのレーシングカーに出会えるのもオートサロンの嬉しいところ。スーパーGTブースでは、2023年のENEOS X PRIME GR Supra、2019年のMOTUL AUTECH GT-R、99号車NSX-GT開発車両に出会えました。さらにブリヂストンブースでは、2013年のGT500クラスチャンピオンのZENT CERUMO SC430も。筆者が初めて観戦したレースで優勝したのはこのマシンでしたが、当時はエンジン音も今とは違いましたね。
レーシングカーのみならず、使用部品を見ることもできました。特に、全日本スーパーフォーミュラ選手権で使われるオーリンズのダンパーは、2024年シーズンから共通部品化されることもあって注目を集めていました。他にも、インディカー・シリーズで使われているファイアストンのタイヤにも出会えました。
世界最大級のカスタムカーショーとも呼ばれる東京オートサロンですので、次からは目を引いたカスタムカーをご紹介しましょう。
銀色に輝いている1台は、奈良県のROHAN IZAWA ART DESIGNさんのROHAN METAL IMPALAです。ベース車は1958年のシボレー・インパラで、カスタムスタイルとのマッチングが抜群でした。黒々とたたずむポルシェは、TOKYO CUSTOM WORKSさんの一品。説明不要、誰もが憧れるフルカーボンです。ボディラインはノーマルのままなんて、粋ですねぇ。3台目はSVR/Auto VeloceさんのSVR-F8 Ver.2。フェラーリF8が纏うオーラが実体化したかのようなボディメイクは、夢いっぱいです。
続いては視線誘引力マックスな1台、SPHERE LIGHTさんの光岡オロチです。かの有名なマツダ787Bを彷彿とさせるこのカラーリング、こんなに似合うとは思いもしませんでした。いたずら好きな顔をしたあの“お口”も憎めませんね。そして次に、ニッサン・スカイラインです。国際情報工科自動車大学校の学生たちが制作したこちらは、スーパーシルエットであり『西部警察』でもある夢のような一台。実は筆者はこの時代には生まれていないのですが、懐かしい気持ちにさせていただきました。
車だけでなくシートやホイールの展示も、大変クオリティの高いブースが展開されております。BRIDEさんのブースでは、種々のシートをフィッティングできるように並べてありました。マルカサービスさんは、オリジナルブランドの『MID WHEELS』の新作を並べてひな壇を作っています。AME(共豊コーポレーション)さんは、実車のホンダS2000に履かせながらの展示でした。どのブースも、商品が気になるような展示の工夫が伺えます。