レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る

F1 ニュース

投稿日: 2024.03.09 17:01
更新日: 2024.03.09 18:17

18歳のフェラーリドライバー誕生。予選終了後はチーム全員でサインツにエール【SNSピックアップF1第2戦(2)】

レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る


F1 | 18歳のフェラーリドライバー誕生。予選終了後はチーム全員でサインツにエール【SNSピックアップF1第2戦(2)】

 フェラーリのカルロス・サインツが虫垂炎により欠場という痛々しいニュースが舞い込んだ金曜日。代役としてアーサー・ルクレールの登場による兄弟でのフェラーリドライブという淡い期待もよぎったが、オリバー・ベアマンが見事な走りを見せてチームの結束力が高まった。SNSから金曜日の様子を見てみよう。

●貴重な喜び

 アルピーヌ人事の煽りをくらってしまっているピエール・ガスリーに、サッカークラブのアーセナルからサイン入りジャージがプレゼントされた。サッカー大好きのガスリーにとって、この状況下で最高のカンフル剤を注入された形だ。

●18歳のフェラーリドライバー/金曜日の様子

 フェラーリのカルロス・サインツが虫垂炎を患ったことで急きょピンチヒッターを勤めることになったのが育成ドライバーのオリバー・ベアマンだ。FIA F2参戦中の若武者は18歳、公式戦にデビューしたフェラーリドライバーの中では最年少となった。

 規則上、同じレースウィーク中にF1とF2両方のレースに出場することができない。ポールポジションを獲得したF2のレースには不参加を表明したが、それでもFIA F2はベアマンのF1デビューを喜び、応援している。

 ところでドライバーがセッション直前に交代するというのは、簡単なことではない。専用のシートをつねに準備し、ポジション合わせからゼッケンの張り替えまでやることは多い。幾多のタスクを乗り越えて結果を出せば、チームの指揮は嫌でも上がるものだ。

 ベアマンにステアリングを託したサインツは、即日手術を行い無事に成功。現在は安静にしており、オーストラリアGPでの復活が待たれる。

 結果的に今シーズンも新人ドライバーがデビューした形となり、FP3がスタート。キック・ザウバーの周冠宇がコントロールを失いクラッシュ。セッションは赤旗中断に。

 ピットレーンには我先にとマシンが並ぶ。メルセデスのジョージ・ラッセルもその一台で、目の前にハースのニコ・ヒュルケンベルグが登場。ルールとはいえ声を出したくなる気持ちはわかる。

 周のクラッシュ以外は大きなアクシデントもなくセッションは終了し公式予選へ。キック・ザウバーのスタッフは周のマシンを懸命に修復、Q1残り2分というタイミングでマシンをコースに送り出すチームワークを魅せ注目を集めた。

 開幕戦は不可解なチーム戦略により煮え切らない思いが強かったRBの角田裕毅は、気持ちを見事に切り替えてQ3進出&9番グリッドを獲得。やはり速さに異論はない。

 初陣となったベアマンは大健闘の11番グリッドを獲得。サーキットを訪れていた実父も、その巧みなステアリング捌きに目を丸くする。

 ベアマンはチームに上昇ムードを作り出し、セッション後はチーム全員がサインツの早期回復を祈った。


関連のニュース