F1での長いキャリアを経て、今は現場から離れた生活を送っているが、豊富な情報源を持つニック・リチャーズ氏のコラム。裏情報を知る彼が、F1の政治問題をテーマに、独自のシニカルな視点で時事に切り込む。
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サウジアラビアのストリートサーキット（ちなみに、グランプリの現場で今も働いている友人たちは、「あれはストリートサーキットじゃない。ジェッダのストリートに隣接するサーキットだ」と主張する）をF1マシンが走り出すのを待っている間に、「いやはや、驚いた」と思わず独り言が出てしまった。
私ぐらいの年齢になると、よっぽどのことでない限り、驚いたりはしないものだが、今F1で最も成功を収めているチーム、レッドブル・レーシングを崩壊させようという試みが複数の者によってなされているのを知って、久々に驚きの感情を持った。
