RBのチーム代表を務めるローレン・メキースは、ダニエル・リカルドのシーズンスタートは芳しくなかったものの、彼がグリッドのトップレベルのF1ドライバーに戻ることを今も信じている。
リカルドは2024年シーズンの開幕4戦でポイントを獲得できていないが、チームメイトである角田裕毅は、オーストラリアGPと日本GPで2度トップ10入りを果たしている。鈴鹿では今シーズン最高の予選セッションを過ごしたが、レースのスタートでアレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)とクラッシュを喫した。
アルボンとのインシデントがあったものの、メキースは日本GPの週末のリカルドの全体的なパフォーマンスについて、ベテランの彼が初期の問題を乗り越えて以前の姿に戻っていることを示していると感じた。
「ダニエルの状況は、すでにオーストラリアから大きく改善している」と今週メキースは『SpeedCity Broadcasting』に語った。
「ペースはあったので、大きな自信がもたらされた」
「彼は明らかに裕毅とともにトップ10に入っていたので、ポジティブなことだ」
メキースは、オーストラリアGPでのリカルドのレースついても、グリッドポジションが悪かったにもかかわらず満足していた。18番手からスタートしたリカルドは12位でホームレースを終えたが、メキースは「後方からスタートし、非常にフラストレーションの溜まるレースだっただろうが、彼はよい結果を出した」と考えていた。その一方で日本GPの1周目にクラッシュしたことは理想的ではなかったと認めた。
「もちろん、マシンのなかで時間を無駄にしたいドライバーはいないし、一秒一秒が重要だということもわかっている」
「しかし、私は彼が中国で100%の力を出すと確信している」
「こういうことはよく起こるものだ。彼は長いことレースをしているので、重要なのはスピードだということを知っているし、彼にはスピードがある」
レッドブルのリザーブドライバーであるリアム・ローソンが、早ければ来月にもリカルドの後任として取って代わるのではないかという憶測が流れているが、メキースはそのような話を否定した。ローソンが待機していることでリカルドの気が散っているのか尋ねられたメキースは、「このレベルでは常にプレッシャーがある」と語った。
「グリッドの上も下も、フィールド全体が同じことだ。大きなプレッシャーがかかるだろう」
「最高のプレッシャーとは、常に最高レベルのパフォーマンスを発揮するために自分自身に課すものだ。それがおそらく彼らを最も駆り立てる」
「リザーブドライバーがここにいるかどうかは関係ない」
ローソンは、リカルドがフリー走行中に手を負傷したため5レースにわたって代役を務める必要があった昨年に、コクピットでリカルドに代わる能力を持っていることをすでに証明している。彼は2025年にRBでフルタイムのドライバーとなることが内定していると見られており、現在のラインアップのうちリカルドまたは角田のどちらかひとりがシートを失う可能性がある。
「我々にはリアムという非常に優れたリザーブドライバーがいる。彼は昨年、いかに素晴らしいレースができるかを示したが、そのことがドライバーたちにプレッシャーを与えているとは思わない」