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投稿日: 2016.06.22 07:23
更新日: 2016.06.22 10:18

“ばかげた”無線制限への批判高まる。ファンにもメリットなしとベッテル、アロンソも否定的


F1 | “ばかげた”無線制限への批判高まる。ファンにもメリットなしとベッテル、アロンソも否定的

 ヨーロッパGPでメルセデスのルイス・ハミルトンは、マシンに問題を抱えながら、無線制限のレギュレーションによって解決法をチームから教えてもらうことができず、レース後のこの規則を批判した。同様にセバスチャン・ベッテルやフェルナンド・アロンソも無線制限の規則にはメリットがないと断言している。

 F1はチームからドライバーへのコーチングがもはや許容できないレベルに達したと判断、「ドライバーは単独で他者の助けを受けずにドライブしなければならない」と定めた規則をより厳格に適用することを決め、今年から通信がさらに厳しく制限されることとなった。

 ハミルトンは、決勝中、パワーユニットのモードに問題を抱えていたが、チームは規則に従い、何のアドバイスもすることができなかった。レース後、ハミルトンはそれによって上位争いに加わることができなかったと述べている。ハミルトンは10番グリッドからスタート、オーバーテイクが可能なバクーのコースで、大幅に順位を上げてくるものと予想されていたが、最終的には5位にとどまった。

「無線の禁止というのは、僕の知る限り、ドライバーへの支援をやめることが目的であるはずだ」とハミルトン。

「あれ(ヨーロッパGP決勝中のチームとの会話)はドライバーへの支援ではなかった。技術的な問題が起きていたんだ」

「スイッチポジションはたくさんあるが、自分で修正しなければならない。問題を把握できるのはガレージにいる人たちだけなんだけど」

「僕がフルパワーで走れていたら、レースに見せ場を作ることができただろう。もっと戦いに加わって、上位のドライバーたちとバトルができただろうから」
 
(ロイターに対して語り)「危険な状況だった。ラップの大半をステアリングホイールを見て過ごした。チームから言えるのは、スイッチのエラーがあるということだけだったんだ」

「今回は技術上の問題だったんだから、規則をもう一度見直す必要があるんじゃないかな」

 メルセデスのボス、トト・ウォルフも、ヨーロッパGPの後、規則を調整すべきであるとの見解を示した。

「ドライバー同士がレースすることが望ましい。規則について検討する必要がある」

「文句を言っているわけではない。皆が同じ条件なのだから。フェラーリも同じ問題を抱えていた」

「ふたつのことができる。ひとつはテクノロジーをもっとずっと単純なものにすること。これは正しい方向だとは思わない。もうひとつはレギュレーションを調整し、ドライバーが問題を抱えた場合に彼らとコミュニケーションを取ることができるようにすることだ」


この記事は国内独占契約により英 AUTOSPORT.com 提供の情報をもとに作成しています

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