Yumiko Kaijima

●岡山に残ったストフェルの父
 そんなドタバタの状況でバンドーンはバーレーンに旅立っていったが、公式テスト2日目を迎えた岡山では、DOCOMO DANDELIONのピットの中にひとり残されたバンドーンの父、パトリックさんが……。

 てっきり息子のF1デビュー戦のために、一緒にバーレーンに行くのかと思いきや、コースサイドなどでスーパーフォーミュラの走りを真剣に眺めていた。そんなパトリックさんに、今回のストフェルのF1デビューについて話を聞いた。

「もちろんデビューのニュースを聞いた時はハッピーだったよ! だけど、昨夜は携帯の電源をオフにして寝たんだ。日本とヨーロッパは時差があるから、きっと日本の夜中にいっぱい連絡が来るだろうなと思ってね」とパトリックさん。

SF岡山公式テスト2日目に残ったストフェル・バンドーンの父・パトリックさん
SF岡山公式テスト2日目に残ったストフェル・バンドーンの父・パトリックさん。ゼッケンについて「ここでは41だけど、F1は47なんだ。4は2014年に4勝したからで、7は去年7勝したからなんだよ」と教えてくれた。

「起きて電源をオンにしたら、着信とかテキストメッセージとか、250件ぐらいあった。Facebookも大変なことになっていたよ(笑)。でもね、僕はちょうど帰りの飛行機に乗っているタイミングだから、予選は見られないんだ」

「なんでバーレーンに行かないのかって? だって、たった1日のためにバーレーンに行くのに払う飛行機のチケット代が高くてもったいないじゃないか。だから、最初の予定どおりにベルギーに帰って、日曜日のレースはテレビで観るよ」

「でもね、妻と娘は、いま休日でニューヨークの祖母の家に遊びに行ってしまっているんだ。ベルギーとニューヨークではやっぱり時差があるから、ちょっと電話で話すくらいしかできない。だから、決勝の時は近所の人たちと一緒に観る。ウチの町にはストフェルの応援団があって、きっとそこの人たちがウチに集まってくると思うんだ!」

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