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投稿日: 2023.01.30 17:37
更新日: 2023.01.30 17:55

【動画】2023年のレース・オブ・チャンピオンズも氷上/雪上コースで開催。F1勢では個人戦でシューマッハーが2位


 1月28〜29日にスウェーデンのピテ・ハブスバッドで2023年のレース・オブ・チャンピオンズ(RoC)が行われた。ネイションズ・カップではチーム・ノルウェー(ペター・ソルベルグ&オリバー・ソルベルグ)が連覇を達成し、個人戦ではマティアス・エクストロームが優勝。個人戦の2位には、メルセデスF1のリザーブドライバーに就任したミック・シューマッハーが入った。

 RoCがピテ・ハブスバッドで開催されるのは、2022年に続き2回目だ。北極圏からちょうど100kmのところにあるピテ・ハブスバッドでは、氷上と雪上に専用のサーキットが設けられた。

 F1界からはシューマッハーをはじめ、セバスチャン・ベッテル、バルテリ・ボッタス、デイビッド・クルサード、ミカ・ハッキネンらが参戦。またウイリアムズF1のドライバー育成プログラムに所属しWシリーズで3度のタイトルを獲得したジェイミー・チャドウィックや、2022年のFIA F2チャンピオンで、アストンマーティンのリザーブドライバーを務めるフェリペ・ドルゴヴィッチも参加した。

 雪上や氷上のコースコンディションは天候によって急変するため、今年はRoCの伝統であるグループステージ方式ではなくストレートノックアウト方式を採用した。ネイションズ・カップの戦いは4ヒート制で行われ、各ドライバーは相手チームの両ドライバーと対戦するというルールだ。

 28日に行われたネイションズ・カップで優勝したのは、ペター&オリバー・ソルベルグ親子のチーム・ノルウェーだ。F1勢は、ベッテル&シューマッハーのチーム・ドイツが、初戦でクルサード&チャドウィックのチームGBを3対1で破り、ボッタス&ハッキネンのチーム・フィンランドに勝利したシムレーサーのルーカス・ブレークリーとヤルノ・オプメールが組むTeam eROCと対戦。3対0で勝利し準決勝に進んだチーム・ドイツだったが、チーム・オールスターズ(ティエリー・ヌービル&ドルゴヴィッチ)に敗れた。

【動画】2023年のレース・オブ・チャンピオンズも氷上/雪上コースで開催。個人戦でミック・シューマッハーが2位入賞
スウェーデンのピテ・ハブスバッドで行われた2023年のレース・オブ・チャンピオンズのネイションズカップで優勝したチーム・ノルウェーのペター&オリバー・ソルベルグ
【動画】2023年のレース・オブ・チャンピオンズも氷上/雪上コースで開催。個人戦でミック・シューマッハーが2位入賞
ネイションズカップに参加したミカ・ハッキネン

 翌29日には個人戦が行われ、DTMドイツ・ツーリングカー選手権やFIAラリークロス選手権でタイトルを獲得した経験を持つ地元スウェーデン出身のエクストロームが優勝を飾った。この日もグループステージは行われず、ストレートノックアウト方式を採用。トーナメント表はラリーなどで戦うドライバーと、サーキットで戦うドライバーに分けられた。

 決勝戦に進んだエクストロームは、同胞のベッテルを下したシューマッハーと対戦。マシンから出火するトラブルにも見舞われたが、2ヒート差でシューマッハーを破り、ディディエ・オリオールやセバスチャン・ローブに並ぶ4度目の栄冠を手にした。ちなみにエクストロームは、2007年と2009年にミックの父ミハエルにも勝利している。

車内では“ボヤ騒ぎ”に見舞われながら、マティアス・エクストロームがローブやディディエ・オリオールに並ぶ、歴代最多4度目のタイトルを獲得した
車内では“ボヤ騒ぎ”に見舞われながら、マティアス・エクストロームがローブやディディエ・オリオールに並ぶ、歴代最多4度目のタイトルを獲得した
【動画】2023年のレース・オブ・チャンピオンズも氷上/雪上コースで開催。個人戦でミック・シューマッハーが2位入賞
セバスチャン・ローブ&セバスチャン・ベッテル
【動画】2023年のレース・オブ・チャンピオンズも氷上/雪上コースで開催。個人戦でミック・シューマッハーが2位入賞
セバスチャン・ベッテル&ミック・シューマッハー
【動画】2023年のレース・オブ・チャンピオンズも氷上/雪上コースで開催。個人戦でミック・シューマッハーが2位入賞
ジェイミー・チャドウィック
Zeroid X1をドライブするデイビッド・クルサード
Zeroid X1をドライブするデイビッド・クルサード

■2023年レース・オブ・チャンピオンズ(RoC) ハイライト

■2023年レース・オブ・チャンピオンズ(RoC) ネイションズ・カップハイライト


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