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タイヤ無交換のHIS GT-Rが波乱のGT開幕戦を制す!2年連続開幕ウインを達成

2010.03.21

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 スーパーGTの2010年第1戦は、鈴鹿サーキットで52周の決勝レースが行われ、驚異のタイヤ無交換作戦を完遂したHIS ADVAN KONDO GT-Rが優勝! 昨年の開幕戦に続き開幕ウインを飾った。2位はENEOS SC430、3位はRAYBRIG HSV-010と3メーカーが表彰台を分け合った。GT300クラスはM7 MUTIARA MOTORS雨宮SGC 7が優勝している。

 朝から黄砂に見舞われ、さらにスタート進行の直前から雨が降り始めたGT開幕戦の舞台、鈴鹿サーキット。しかし、グリッドにマシンがつく頃には晴れ、国歌斉唱の頃にはまた降り出すという難しいコンディションでスタートを迎えた。

 スタートでは、トップのウイダーHSV-010を先頭にクリーンなスタートが切られたが、にわかに降り出した雨により1周目の130RでウイダーHSV-010がコースオフ! これにより2番手につけていたZENT CERUMO SC430がトップに躍り出るが、翌周の1コーナーで後方のMJ KRAFT SC430がZENT SC430をパス! トップに浮上し、後続を一気に引き離し始めた。

 2番手となったZENT SC430だが、その後方にはピタリとENEOS SC430、HIS ADVAN KONDO GT-R、そしてMOTUL AUTECH GT-RをパスしてきたPETRONAS TOM'S SC430が続く。PETRONASのアンドレ・ロッテラーがハイペースで前に迫り、HIS GT-R、ENEOS SC430を続々とオーバーテイクしていく。

 ところが、11周目のメインストレートでポジションを落としていたウイダーHSV-010とEPSON HSV-010、さらにARTA HSV-010がスリーワイド状態に。EPSONを中心にして左右のARTA、ウイダーがスピン、クラッシュ! ARTAとウイダーは1コーナー外側で激しく激突し、ウイダーHSV-010のタンクから引火しウレタンパッドが燃え、セーフティカーが導入されることとなった。HSV-010 GTにとっては最悪の展開となってしまう。また、セーフティカーランの最中には9番手につけていたカルソニックIMPUL GT-Rがヘアピン立ち上がりでストップするなど、GT500クラスは序盤で10台のみに。セーフティカー解除後は、トップのMJ KRAFT SC430がトップをキープ、ZENT SC430、PETRONAS SC430とSC430勢がレースをリードした。

 雨も止み、レースはこのままSC430勢がリードするかと思われたが、ここからスーパーGT新時代を予感される戦術が展開される。24周目にはZENT CERUMO SC430、翌々周にはMJ KRAFT SC430がルーティンストップをこなすが、MJ KRAFT SC430がアウトラップでなぜかペースが上がらず、ZENTの先行を許す。PETRONASもZENTの先行を許すが、なんとFRながらもリヤのみ2本交換を行ってきたKEIHIN HSV-010もPETRONASの前に出てきた。レース序盤をリードしたZENT SC430が、このまま全車タイヤ交換を行った後は再び先頭に立つかと思われたが、32周目までストップを引っ張ったENEOS SC430が33秒という素早いタイヤ交換でZENTの前に出ることに成功してみせる。

 さらに、34周目にピットに入ったRAYBRIG HSV-010はなんとタイヤ無交換作戦を敢行! ピットアウトしたRAYBRIGはZENTの前へ。さらに、序盤上位につけていたHIS ADVAN KONDO GT-Rもタイヤ無交換! これでHIS GT-Rは一気にトップへ躍進! HIS GT-R、ENEOS SC430、RAYBRIG HSV-010というトップ3となった。

 終盤、トップのHIS GT-Rはペースをコントロールしながらチェッカーへ。その後方では、ENEOS SC430にルーキー山本尚貴駆るRAYBRIG HSV-010が背後にピタリと続く。また、4番手のZENT SC430にはKEIHIN HSV-010、PETRONAS SC430が一団となり白熱のバトルが展開。残り3周となったカシオトライアングルで、KEIHIN HSV-010がZENT CERUMO SC430のインへ! 2台は接触、その間にPETRONAS SC430が4番手に浮上。ZENT SC430はその後の1コーナーでコースアウト、ポジションを落とすこととなった。

 トップを走っていたHIS ADVAN KONDO GT-Rの安田裕信はそのままポジションをキープし、トップでチェッカー! KONDO Racingは2年連続で開幕戦勝利を果たすこととなった。2位はENEOS SC430。3位はRAYBRIG HSV-010が入り、山本尚貴が初レースで表彰台を獲得。HSV-010 GTのデビューレースでの表彰台を確保することとなった。

 GT300クラスは、1周目にトップのM7 MUTIARA MOTORS雨宮SGC 7がデグナーでコースオフ。その背後ではARTA Garaiyaがスピン、アップル・K-one・紫電、apr COROLLA Axioが巻き込まれクラッシュ! こちらも波乱の展開となる。

 代わってリードを奪ったのはJIMGAINER DIXCEL DUNLOP F430だが、わずかに濡れたコンディションで一気に追い上げてきたHANKOOK PORSCHEがトップを奪取。#86 JLOCランボルギーニRG-3が3番手で続く。

 この中でJIMGAINER DIXCEL DUNLOP F430が先にストップをこなすが、中盤ラジエターからの液漏れで後退。また、トップを守り続けていたHANKOOK PORSCHEもリヤのみのタイヤ交換を行ったが、またもタイヤ無交換作戦をみせたM7 MUTIARA MOTORS雨宮SGC 7がトップを奪回! そのままトップを守りきり、M7 MUTIARA MOTORS雨宮SGC 7が嬉しい開幕勝利。シビックレースでも優勝していた谷口信輝は、Wポール&Wウインとなった。

 2位には序盤から好調なペースで追い上げてきたアップスタートMOLA Zが入り、横溝直輝/阿部翼の新コンビが幸先良く表彰台を獲得。前年王者のウェッズスポーツIS350が最後尾から追い上げてきたマッハGOGOGO車検408Rを抑え3位となった。

(オートスポーツweb)


スーパーGT第1戦鈴鹿 決勝結果

天候:雨/晴れ 路面:ドライ

Pos.No.CarDriverTireLapsGridQualify
GT500
124HIS ADVAN KONDO GT-RJ-P.デ・オリベイラ/安田裕信YH52102'04"139
26ENEOS SC430伊藤大輔/B.ビルドハイムBS5241'53"442
3100RAYBRIG HSV-010伊沢拓也/山本尚貴BS5271'53"819
41PETRONAS TOM'S SC430脇阪寿一/A.ロッテラーBS5281'54"278
539DENSO DUNLOP SARD SC430A.クート/平手晃平DL52131'55"019
635MJ KRAFT SC430石浦宏明/大嶋和也BS5251'53"637
717KEIHIN HSV-010金石年弘/塚越広大BS5291'54"335
823MOTUL AUTECH GT-R本山哲/B.トレルイエMI5231'53"367
938ZENT CERUMO SC430立川祐路/R.ライアンBS5121'53"277
1032EPSON HSV-010道上龍/中山友貴DL51111'54"406
以上 完走
R12カルソニックIMPUL GT-R松田次生/R.クインタレッリBS1061'53"716
R8ARTA HSV-010R.ファーマン/井出有治BS10121'54"525
R18ウイダーHSV-010小暮卓史/L.デュバルBS1011'53"182
GT300
17M7 MUTIARA MOTORS雨宮SGC 7谷口信輝/折目遼YH4812'05"391
246アップスタートMOLA Z横溝直輝/阿部翼YH4832'05"827
319ウェッズスポーツIS350織戸学/片岡龍也YH4862'06"299
45マッハGOGOGO車検408R玉中哲二/黒澤治樹YH4819No Time
53HASEMI SPORT TOMICA Z星野一樹/柳田真孝YH4872'06"664
633HANKOOK PORSCHE木下みつひろ/影山正美HK48122'07"552
786JLOCランボルギーニRG-3山西康司/関口雄飛YH4882'06"849
874COROLLA Axio apr GT井口卓人/国本雄資MI4852'06"294
927NAC衛生コムLMP Ferrari山岸大/小泉洋史YH48132'08"155
1087JLOCランボルギーニRG-3井入宏之/坂本祐也YH48102'07"719
1126CINECITTAタイサンポルシェI.スシュコ/植田正幸YH47142'08"338
129初音ミク×GSRポルシェ番場琢/佐々木雅弘HK46162'09"151
1362R&D SPORT LEGACY B4山野哲也/佐々木孝太YH4420-
14666BOMEX LIAN BOXSTER山下潤一郎/宮本隆士YH38172'11"887
1566triple a Vantage GT2松田秀士/吉本大樹YH29152'08"397
1611JIMGAINER DIXCEL DUNLOP F430田中哲也/平中克幸YH2722'05"599
以上 完走
R31apr COROLLA Axio嵯峨宏紀/松浦孝亮YH192'07"276
R43ARTA Garaiya新田守男/高木真一MI042'05"975
R2アップル・K-ONE・紫電加藤寛規/濱口弘YH0112'07"308

ファステストラップ:
GT500:1'55"555 No.18 ウイダーHSV-010(小暮卓史)
GT300:2'06"494 No.5 マッハGOGOGO車検408R(黒澤治樹)
ペナルティ:
※No.27 ドライビングスルーペナルティを課した。 国際モータースポーツ競技規則付則H項違反(黄旗区間中の追越し行為)
※No.66 ドライビングスルーペナルティを課した。 国際モータースポーツ競技規則付則H項違反(SC中の追越し行為)
※No.66 失格とした。 2010SGT-SpR第47条8. (ペナルティ不履行)
※No.32 ペナルティストップ10秒を課した。 2010SGT-SpR付則-2 SC運用規定3.違反
※No.17 競技結果に27秒加算した。 2010SGT-SpR第30条1.違反

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