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海外レース他 ニュース

投稿日: 2024.03.28 18:20
更新日: 2024.03.28 14:06

リカルド・ゾンタを抑えたフェリペ・マッサが通算3勝目。日曜降雨中止でランク首位浮上/SCB第2戦

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海外レース他 | リカルド・ゾンタを抑えたフェリペ・マッサが通算3勝目。日曜降雨中止でランク首位浮上/SCB第2戦

 開幕戦から3週間のインターバルを経て、アウトドローモ・ヴェロチッタで開催されたSCBストックカー・ブラジル“プロシリーズ”第2戦は、このラウンドで通算300レースの節目を迎えた3連覇王者ダニエル・セラ(ユーロファーマRC/シボレー・クルーズ)が、金曜フリープラクティス(FP)と土曜予選で最速タイムを記録する幕開けに。

 しかし今季2024年より導入された新フォーマットの土曜スプリントでは、移籍2戦目のフェリペ・マッサ(TMGレーシング/シボレー・クルーズ)が昨季終盤から続く連続表彰台記録を更新。最後はリカルド・ゾンタ(RCMモータースポーツ/トヨタ・カローラ)を抑え切ってシリーズ通算3勝目を飾り、日曜メインレースが豪雨による開催中止に追い込まれたことから、自身初の選手権首位浮上を果たしている。

 ブラジルの首都サンパウロから内陸部に入ったモジ・グァスーに位置する、シリーズおなじみのトラックとなるヴェロチッタは、全長3493m、14のコーナーで構成される反時計回りのコースで、下りから始まり上り坂で終わる名物S字セクション“Curva da Caipirinha(クルヴァ・ダ・カイピリーニャ)”が最大の特徴に。タイヤとブレーキに負担がかかり、中低速の非常にテクニカルなレイアウト特性を持つ。

 そんな難関トラックで輝きを放った40歳の国際的スターは、自身の出走300戦を祝うべく金曜走り出しから1分30秒863の最速タイムを記録。明けた土曜午後に行われる30分間のスプリント、そして日曜レース時間50分のメインと両ヒートのグリッドと獲得ポイントが決定される、より重要度の増した予選でも、若干20歳のフェリペ・バプティスタ(クラウン・レーシング/トヨタ・カローラ)を退けて通算14回目のポールポジションを獲得した。

「300回目のレースでポールポジションからスタートするのは特別なことだ」とセラ。「クルマの挙動も良く、路面状況が変化していたこのセッションでもうまく適応することができたよ。でも今はすぐにスプリントレースのこと、そして明日のレースのことを考えるときだね」と、開幕でポール・トゥ・ウインを達成している新鋭を撃破した大ベテランは続けた。

 迎えた午後のスプリントレースは、予選タイムの上位12名を対象とした“インバーテッド”グリッドルールにより、アラム・コデア、フェリペ・フラーガ(ブラウ・モータースポーツ/シボレー・クルーズ)のペアがフロントロウから隊列を率いるスタートに。

 レースウイーク前から荒天が予想されていた週末は、強風と小雨によりさらに不確実性を増すなか、2列目4番手発進だったマッサはオープニングラップで前方の“ドゥドゥ”ことエドゥアルド・バリチェロ(モービルエール・フルタイム・フルタイム/トヨタ・カローラ)をパスして3番手に浮上していく。

 その後、パワーステアリングの問題を抱えてレースを終えた“ドゥドゥ”に代わり、ゾンタとその僚友であるブルーノ・バプティスタ(RCMモータースポーツ/トヨタ・カローラ)らがトップ3を追走。そして義務付けられたピットストップ時間帯後に決定的な瞬間が訪れる。

WEC世界耐久選手権でも活躍を演じるダニエル・セラ(Eurofarma-RC/シボレー・クルーズ)は、節目のシリーズ300戦目を迎えた
そんな記念すべき1戦でポールポジションを射止め、父のチコ・セラ(左下)からも祝福を受けたダニエル・セラ
土曜スプリントレースは、アラム・コデア、フェリペ・フラーガ(Blau Motorsport/シボレー・クルーズ)のペアがフロントロウから隊列を率いる
下りから始まり上り坂で終わる名物S字セクション”Curva da Caipirinha(クルヴァ・ダ・カイピリーニャ)”が最大の特徴に

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