来季2025年から導入する新車両規定『Audace SNG01』の規約により、新生SUVシリーズへの転換を表明しているSCBストックカー・ブラジル“プロシリーズ”に向け、現地法人を通じて三菱自動車が正式復帰を表明。同選手権で2005年から2008年まで走らせた『ランサー』に続き、新たに『エクリプスクロス』を投入してトヨタやシボレーに挑むこととなった。
ブラジルのモータースポーツを代表する主要カテゴリー“45周年”を記念する1戦として、4月19〜21日にインテルラゴスで開催された2024年第3戦『グランプリ・アルセロール・ミッタル・インテルラゴス』の会場にて、改めて発表されたミツビシのストックカーレース電撃復帰だが、これによりTOYOTA GAZOO Racingブラジルが投入を予定する『トヨタ・カローラクロス』と、GM陣営の『シボレー・トラッカー』に続き、新たな車種がグリッドに並ぶことが決まった。
「ストックカーに戻ることができて光栄だ。三菱自動車はつねにスポーツと密接な関係を築いてきたからね。南米ではセーリング、サイクリング、テニス、そしてもちろんモータースポーツもサポートして来た」と語るのは、三菱自動車のブラジルにおける車両組立委託先であり、同時に販売総代理店も務めるHPEオートモータースのマウロ・コレイアCEOだ。
「当社はラテンアメリカ最大のクロスカントリー・ラリーであるミツビシカップを25年間にわたり推進してきた。そしてストックカーに復帰することで、さらなるプレゼンス拡大が見込める。ここはブラジルで活動するもっとも有名なドライバーが集まるカテゴリーでもあり、彼らが『エクリプスクロス』をドライブすることは、当社のブランドにとって非常に重要な意味を持つ。ブラジルのモータースポーツを代表するこのカテゴリーで、我々は素晴らしい仕事ができるはずだと確信している」