現地14時30分にスタートが切られたレース2は、レース1勝利によりポールスタートとなったモファットが75kgのバラストと、選択していたハードタイヤに苦しめられる。
スタートでオースティンの旧型アベンシスとターキントンのBMW125i Mスポーツをなんとか抑えたモファットだが、その間隙を突いてWSRのもう1台、ロブ・コラードのBMWが2番手に浮上。そして2周目にはイングラムの新型アベンシスがコラードを交わして2番手となると、4周目にはトップを走るモファットの背後へ。
なんとかオーバーテイクを防ぎたいモファットだったが、1コーナーから続く中速右コーナーのクレーナー・カーブで並ばれ万事休す。続くヘアピンで首位の座を明け渡した。これでイングラムはレース1の雪辱を晴らす今季2勝目。


さらにこのレース2を盛り上げたのは、レース1をタイム剥奪で31番手から戦ったスバル・レヴォーグのアシュリー・サットン。13番グリッドまでポジションを上げてスタートしたこのレースで、中盤までに6番手に浮上。その後も1周1台のペースでターキントン、シェドン、モファットを仕留め、コラードに次ぐ3位表彰台までカムバックを果たす驚異の走りを披露した。


そして最終レース3は17時を回ってコースに雨が落ち、フルウエットコンディションのなかスタート。しかしオープニングラップで複数台がコースオフする状況で赤旗となり、長らくの中断を余儀なくされる。

再開後もシェドンのシビックがリバースポールのシボレー、デイブ・ニューシャムをかわしトップに立った直後に、川となった雨量に足元をすくわれスピン。
その後もヘアピンで複数のマシンが飛び出し、再度の赤旗リスタートとなったが、ニールはグリッドに復帰できず無念のリタイア。最終的にチームメイトのシェドンがトップチェッカーとなったが、ここでもホンダ・シビック・タイプRに車高規定違反が見つかり失格に。

チームダイナミクスの抗議も実らず、2位に入っていたWSRのターキントンが今季初勝利を得ることとなり、最初から最後まで波乱ずくめの週末となった。
