そんな強者ぞろいのWTCCは、今年でWTCC開催は2年目。これまでは岡山、鈴鹿と開催されてきたが、じつはWTCCのプロモーターとしては、もてぎはWTCCを開催するのにピッタリのコースなのだ。ブレーキングでバトルに持ち込まれるため、ギリギリの戦いが展開されるWTCCには絶好のコース。実際、昨年のレースではバトルが多発。ファンを喜ばせた。

「たしかにもてぎはWTCC向きだと思う。90度コーナーやV字なんかの飛び込みも見ものだよね。90度なんかは、イン側でもアウト側でも楽しいのは間違いないよ」と二朗さん。
「岡山はかなりタイトでWTCC向きだったのかもしれない。鈴鹿に関しては、ちょっとこのシリーズのおもしろみが引き出せていなかったような印象があったかな。その点では、もてぎはサーキット前半と後半でキャラクターも違うし、おもしろいよ」

また、今年のレースで二朗さんも大注目なのが、今年からWTCCに導入された『MAC3(マニュファクチャラー・アゲンスト・ザ・クロック)』だ。自転車のツール・ド・フランスのタイムトライアルを参考にしたもので、予選後各マニュファクチャラーから3台が選抜され、一斉にスタート。2周の合計タイムを競うというもの。勝利するとマニュファクチャラーポイントが得られる。
