レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る

海外レース他 ニュース

投稿日: 2020.11.09 12:37
更新日: 2020.11.09 12:53

DTM最終戦:ミューラーの挑戦退け王者ラストがポール・トゥ・ウイン。通算24勝目で3度目の戴冠決める

レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る


海外レース他 | DTM最終戦:ミューラーの挑戦退け王者ラストがポール・トゥ・ウイン。通算24勝目で3度目の戴冠決める

 11月8日、ドイツ・ホッケンハイムリンクでDTMドイツ・ツーリングカー選手権第9戦ホッケンハイムの決勝レース2が行われ、ディフェンディグチャンピオンであるレネ・ラスト(アウディスポーツ・チーム・ロズベルグ)が、逆転タイトルを狙うニコ・ミューラー(アウディスポーツ・チーム・アプト・スポーツライン)とのバトルを制してポール・トゥ・ウインを達成し、自身3度目のDTMドライバーズチャンピオンを獲得した。

 前日に実施されたレース1の結果、チャンピオン候補がミューラーとラストの2名に絞られた2020年シーズンのDTM。今シーズンラスト、そしてクラス1規定車での最後の予選となったレース2クオリファイでは、現王者がポールポジションを獲得。ドライバーズポイントを3点追加し、328ポイントとする。

 一方、挑戦者であるミューラーは4番手に留まりポイントを加算できず。両者の差は16ポイントに開き、スイス人ドライバーのタイトル獲得には決勝レースを2位以上で終えることが絶対条件となった。

 運命のレース2は定刻13時30分にフォーメーションラップが開始され、こちらも最後となるスタンディングスタートで戦いの火蓋が切られた。スタート直後、2番手グリッドから好ダッシュを決めたマイク・ロッケンフェラー(アウディスポーツ・チーム・フェニックス)がラストを交わして首位に躍り出ると、セカンドロウスタートのミューラーも3番手のジェイミー・グリーン(アウディスポーツ・チーム・ロズベルグ)の前に出る。
 
 ポールシッターのラストは2番手に後退し、その背後にミューラーがつけたことでまたしても“直接対決”の構図となった。

 上位陣に動きがあったものの、後方でも目立ったアクシデントはなく比較的静かだったスタートから2周を経て迎えた3周目、ラストがロッケンフェラーに襲いかかり、これをオーバーテイク。トップに立った翌周には1.1秒のリードを築いてみせる。

 一方、王者を追いかけるミューラーは7周目、前を走るロッケンフェラーに接近すると、8周目のヘアピンでベテランを攻略し2番手に順位を上げた。

 11周目、チャレンジャーであるミューラーがラストに接近し、その差は0.7秒に。しかしラストもそう簡単にはポジションを譲らない。ライバルの猛追に反応してペースを上げギャップを約2秒に広げる。

 このタイミングでアウディスポーツ・チーム・アプト・スポーツラインはミューラーをピットに呼び寄せ、前日のレース1と同様にアンダーカットを狙う戦略に打って出る。

 これに対して首位を走るラストは、ミューラーから3周遅い17周が終了したタイミングでピットへ飛び込む。ラストのコース復帰はミューラーの後方。アウトラップでペースの上がらない王者を尻目にミューラーがギャップを広げていく。

2020年DTM第9戦ホッケンハイム 決勝レース2 スタートシーン
2020年DTM第9戦ホッケンハイム 決勝レース2 スタートシーン
一度はポジションを下げるも持ち前のスピードを活かして再逆転し、ポール・トゥ・ウインを飾ったレネ・ラスト(アウディRS5 DTM)
一度はポジションを下げるも持ち前のスピードを活かして再逆転し、ポール・トゥ・ウインを飾ったレネ・ラスト(アウディRS5 DTM)

■次のページへ:セッティング変更が裏目に出たミューラー


関連のニュース