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F1ニュース

投稿日: 2015.05.28 00:00
更新日: 2018.02.17 08:20

【今宮純】モナコGPドライバー採点&短評


 今宮純氏が独自の視点でドライバーを採点。F1第6戦 モナコGPの週末を通して、20人のドライバーから「ベスト・イレブン」を選出。レース結果だけにとらわれず、3日間コース上のプレイを重視して採点する。(最高点は星5つ☆☆☆☆☆)

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☆ フェリペ・ナッセ
 序盤の相手がフェルナンド・アロンソで終盤はジェンソン・バトン、気がつけば新人ベストリザルトの9位ゴール。6戦すべて完走、3度目の入賞でチームのランキング5位キープに貢献だ。初日を見る限りザウバーはブレーキングでふらつき、それが尾を引き加速姿勢も不安定。入賞圏は無理と思われたが、その状況からよく這いあがった。

☆ パストール・マルドナド
 FP1から良いリズム、ずっとロマン・グロージャンに先行し今年ベストグリッド8位。フロントタイヤ発熱をうながす工夫が見てとれた。久々の入賞チャンス、ところがまたもトラブル(ハイドロ系ブレーキ)。6戦5回リタイアは、ちょっと“異常”だ。

☆☆ セルジオ・ペレス
 リヤタイヤの摩耗を抑えるのが彼の長所、チームメイト以上と言われてきた。それがロングラン・ハイペースを可能にしている。みなタイヤのケアに苦労した週末、予選7位、決勝7位はVJM08の現有戦力でまさに“金星”で☆ふたつ。

☆☆ マックス・フェルスタッペン
 グロージャンとの接触事故で各方面からバッシング(?)された17歳。審査委員会の判定は、とても厳しい重罪。チーム側は受けいれたが、あのプレーが“無謀”で“幼い”行動とは思えない(接触前、あちこちで加減速時に相手がトリッキーで老獪なラインをとるのに冷静に反応している)。クラッシュ・リタイアで体と心に痛手を負ったうえ、さらにペナルティポイント2は戒めの判定か。注視したいのはレース中にセクター1最速タイムを記録、1コーナー~カジノの高速エリアでメルセデスを上回った。ずば抜けた“全開率”である。