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F1ニュース

投稿日: 2014.04.19 00:00
更新日: 2018.02.16 23:15

【可夢偉の金曜】苦い思い出を力に!


 中国GPが開催される上海インターナショナル・サーキットは、小林可夢偉にとって、苦い思い出が残っている場所である。

 2008年の10月にF1の中国GPの前座として行われたGP2アジア・シリーズ2008-2009シーズンの開幕戦で、トップを走行していたにも関わらず、セーフティーカーラン後の再スタートでオーバーラン。F1関係者の見守る中で、印象に残る走りは披露できたものの、結果を残すことはできなかった。

 その4年後の2012年のF1中国GP。ザウバーを駆った可夢偉は予選で当時、自己最高位となる4位を獲得。予選2位だったルイス・ハミルトン(当時マクラーレン)がペナルティを受けてグリッドが降格したため、レースは3番手からのスタートととなった。ところが、不幸にも3番グリッドにはサポートレースの事故によって漏れたオイルがまき散らされており、そのオイルに足を取られた可夢偉はスタートで出遅れ、表彰台を逃した。レース終盤には89年オーストラリアGPの中嶋悟以来、日本人として2人目のファステストラップを記録する速さがあっただけに、悔やまれる結果だった。