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ル・マン/WECニュース

投稿日: 2014.11.17 00:00
更新日: 2018.02.17 04:18

アウディ、年間タイトルの可能性残しWEC最終戦へ


2014/11/17
Audi、FIA世界耐久選手権(WEC)、マニュファクチャラーズ選手権獲得機会を堅持
●マニュファクチャラーズWEC選手権タイトル争い、史上初めて最終戦までもつれこむ
●ファスラー / ロッテラー / トレルイエ組が4位

 11月15日 インゴルシュタット / バーレーン: アウディは、バーレーン大会に向けて総力を結集して臨み、タイトル争いの結末を最終戦まで引き延ばしました。これまでの2年間、アウディはシーズン最終戦を待たずにマニュファクチャラーズタイトルを獲得してきましたが、今年は史上初めてチャンピオン決定が最終戦にまで持ち越される大接戦となりました。

 タイトル決定が最終戦にまで持ち越されたことは、アウディスポーツ チームヨーストにとって、最上の結果となりました。前回のレース後に発見されたモノコックのダメージを修復するため、チームはレースウィークの火曜日から金曜日に掛け、一丸となって3台のマシンをゼロから組み上げ、マシンが初めて走行するのは、バーレーン大会の公式練習走行という厳しい状況でした。

 過酷な状況にも関わらず、ルーカス ディ グラッシ / ロイック デュバル / トム クリステンセン(ブラジル/フランス/デンマーク)組が駆るゼッケン1号車は、完璧なパフォーマンスを発揮。ゼロから組み上げたため、金曜日の予選と練習走行には間に合わず、Audi R18 e-tron quattroが初めて走行したのは土曜日のレース本番でした。しかし、レース開始時の路面温度が34度にも達したバーレーンの酷暑の中でも、マシンは一切の技術問題を起こさず、6時間のレースで5位を獲得しました。レース序盤、フレッシュなタイヤで走行したルーカス ディ グラッシは、ファステストラップを記録する快走さえ見せました。

 一方、最初のピットインの際に予選から使用していたタイヤを新品に交換したマルセル ファスラー(スイス)も、その後ファステストラップを記録しています。ファスラーは、アンドレ ロッテラー(ドイツ)、ブノワ トレルイエ(フランス)らと共に、表彰台を目指して激しい闘いを繰り広げました。