更新日: 2018.02.17 11:54
アロンソの来季休養説、否定する彼のレースとは
シーズンのフィナーレの雰囲気が漂うアブダビで突如、ロン・デニスが口にしたフェルナンド・アロンソの来季休養説。果たしてその真意はどこまで信憑性のあるものだったのか。
おおもとの発端は今年9月の日本GP。アロンソが苦戦続きでライバルよりも競争力の劣るホンダのパワーユニットを「これはGP2エンジンか?」と無線で怒りをぶちまけた。このレースの後、アロンソは「僕はレースをしたいし、勝ちたい」という思いを強調、フラストレーションもあったのか来年のF1参戦については「分からない」と曖昧な回答を口にしていた。
実際、今季最終戦のアブダビでもメルセデスに比べて明らかにストレートスピードが劣っていたマクラーレン・ホンダは、信頼性こそ改善の兆しを見せているが、ライバルに対するパフォーマンスという面では到底及んでいないのが現実だ。
そんななか、ヤス・マリーナのパドックで予選を前にインタビューを受けたマクラーレンCEOのデニスは、仮に来年のマシンが競争力を備えていなかった場合は、アロンソが休養をとる可能性を示唆した。
「私はどんなことにもオープンな考えでいる。色々な可能性も考えて対応策も練ってきた。正直なところを言うと、彼の休養という選択肢も存在する」
「ただ現状は来年もフェルナンドとジェンソン(・バトン)で戦う予定だ」
しかし、予選後にデニスのコメントを聞いたアロンソは困惑していた。休養をとる可能性はあるのかと問われると「いや、僕はグリッドにいる」とこれを否定し、「その発言にどんな意図があるのかは分からない」と語っている。