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スーパーGTニュース

投稿日: 2012.05.07 00:00
更新日: 2018.02.16 08:51

イカ娘フェラーリ、SGT第2戦富士は17位完走


MEDIA RELEASE
2012年5月5日\t

「 PACIFIC NACイカ娘フェラーリ 」
富士500kmレースは17位完走!

 2012 SUPER GTシリーズの第2戦『富士500kmレース』はゴールデンウィークの5月3~4日に富士スピードウェイで開催され、「PACIFICNACイカ娘フェラーリ」(山岸大/井口卓人)は巧みなピット戦略で一時12位まで順位を上げるが、56Lap目にホームストレートで15号車が大クラッシュしたためのセーフティーカー導入のタイミングがなんと予定していたルーティーンのピットインと重なってしまい痛恨のペナルティ! 60秒ストップすることになり万事休す、その後チェッカーまで走行しGT300クラス17位でフィニッシュした。

 フリー走行は雨が強く降る中でスタートした。前回の岡山から変更したマシンのセットアップを確認するためウェットタイヤで走行を開始。フリー走行が開始してから間もなく、300RからBコーナーにかけて姿勢を乱した4号車がクラッシュ、赤旗中断となる。クラッシュ車両の回収が終わりフリー走行が再開したが雨脚が弱まることがなく、コンパウンドの異なるレインタイヤの評価を行っていたところ、今度は1コーナー立ち上がりで5号車がフロントから激しくクラッシュ! コースは再度赤旗中断となった。各クラスともコースアウトするマシンが多い中山岸、井口ともに順調で走行を終了した。

 公式予選は井口がアタックを担当、スーパーラップ進出をかけてウェエットの中を攻めて行く。ところが開始早々他車がオイルをコース上に撒いてしまい、予選後半にかけてアタックを予定していたため本来のタイムを刻むことができず予選22番手と下位に沈んでしまった。予選上位陣はアタック2周目にタイムを刻んでおり、力を発揮できないままの予選となってしまった。GT300クラス予選ポールは前回の覇者11号車だった。

 決勝日天候は回復しつつあったが朝の公式練習の路面はウェットのまま。山岸が燃料満タンでタイヤとマシンのセットを確認。その後サーキットサファリで井口が走行しマシンのセットチェックを行った。

 決勝は定刻通り13時からセレモニーが進行していった。スタートドライバーは山岸が担当。レースのスタート10分前ころから雨が降り出し、ほぼコース全周に渡り雨が路面を濡らしたため決勝はペースカー先導でのスタートとなった。ペースカーがコースアウトした2周目に山岸はピットイン、スリックタイヤからレインタイヤへ交換しピットアウト。その後雨脚は弱まり急速に路面状況が改善されていった13周目に再びピットイン、タイヤ交換、燃料給油とドライバーを山岸から井口へ交代しピットアウト。ここから井口のロングラン&追い上げが始まった。22番手でコースへ復帰した井口はクレバーな走りで44Lapを走行しクラス13番手まで順位を上げて行った。そして予定のルーティーン作業を行うためピットインの準備を開始した56周目に何とホームストレートで15号車のポルシェが大クラッシュ、セーフティーカーが出動した。まさに最悪のタイミングでセーフティーカーが出てしまったチームは悩んだ結果予定通り井口を呼び戻しピットイン、ドライバー交代と給油、タイヤ交換を行った。このタイミングでピットへ入れ給油を行わなければガス欠でコース上にストップしてしまうためやむを得ない決断だった。セーフティーカー出動時のピットインはレギュレーション違反でペナルティーが発令され、63周目に60秒のペナルティーストップを消化。その後は順調に周回を重ねていたが、また雨が降り出しコース上はウェット路面となっていった。その中でプッシュしていた山岸は1コーナーとAコーナーでコースをオーバーランしタイヤを痛めてしまい85周目に緊急ピットイン、タイヤ交換を行いピットアウト。コース全周がウェットのまま99周目にチェッカーを受けた結果クラス17位で完走した。

 次戦は灼熱のマレーシアラウンド。暑さには強いチームだが、今回のレースで見えたトップとの明らかな「差」をどうやって縮めることができるのか。マシンセットアップを含めどのように改良改善していくのか、次戦に向けて大きな課題となった。

■ドライバーコメント
山岸大
「予選から悪い流れになっていて、それでも長丁場の500kmレースは確実に上位進出を狙えるレースだったので、まさかのタイミングでセーフティーカーが出てしまったとはいえ、結果を残せなかったのは純粋に速さが足りないということが要因だと思っています。特に路面状況が悪いとトップとの差は非常に大きいことがわかりました。次は得意なセパンですが、昨年と状況が全く違うため我慢のレースが続くと予想されますが、いま持っている力を出し切れば結果は付いてくると思いますので、次戦も粘り強い走りでポイントを狙って行きます!」

井口卓人
「今回は全体的に流れの悪いレースでした。練習走行は雨で、車のバランスも悪くなかったので手応えを感じつつ予選に挑みました。予選では、アタックを始める前に他車がまいたオイルが酷く、アタックを出来ずに終わってしまいました。決勝は、天候も不安定な中のレースで、着実に順位を上げて行く事が出来ていました。しかし、SCか出るタイミングとガス欠になるタイミングか重なってしまい、アンラッキーな事にピットインのタイミングでペナルティーを受けてしまいました。着実に順位を上げていたのでこの様な結果になってしまい本当に残念です。そして悔しいです。次のレースは気持ちを切り替えて、良い結果を出せる様に頑張ります。次も応援宜しくお願い致します」


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