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投稿日: 2015.08.30 00:00
更新日: 2018.02.23 16:56

インディ最終戦:王者争いのふたりが3列目に並ぶ


 カリフォルニア州ソノマで開催されているインディカー・シリーズ最終戦。30日に行われた予選は、ランキング4位につけるウィル・パワー(チーム・ペンスキー)が今季6回目となるポールポジションを獲得。ランキング1位のファン-パブロ・モントーヤ(チーム・ペンスキー)は5番手、ランキング2位のグラハム・レイホールは6番手とチャンピオンを争うふたりが同じ3列目から決勝に挑む。

 早くもインディカー・シリーズは最終戦を迎えた。その予選はとてもホットで、エキサイティングな戦いとなった。

 予選直前のプラクティスではライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)が最速だったが、上位7人がコンマ1秒以内にひしめく激戦となっていた。

 予選にはソフトコンパウンドのレッドタイヤという要素も絡むため、そこまでの接戦にはならなかったが、作戦面から見ても実に見応えのある戦いが展開された。

 ロードコースでの予選は3段階で、ファイナルを戦ったのはパワー、ライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)、サイモン・ペジナウ(チーム・ペンスキー)、ジョセフ・ニューガーデン(CFHレーシング)、レイホール、モントーヤの6人だった。チャンピオン争いの主役、モントーヤとレイホールはキッチリとファイナルに進んだが、意外にもランキング3位のスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)は第2セグメントでの敗退を喫する予選9位となった。ガナッシ勢は今回ひとりもファイナルに進めなかった。

 ファイナル進出組はペンスキーから3人、アンドレッティ、レイホール、CFHレーシングからそれぞれひとりずつだった。ホンダはデトロイトでは佐藤琢磨が三段階の予選でファイナルに進んだが、その後はトロント、ミド・オハイオとひとりもファイナルで戦えたドライバーはいなかった。それがソノマでの最終戦ではふたりがファイナルへと進出した。アンドレッティ勢が進歩し、ランキング2位のレイホールもようやく予選で実力を発揮し、2011年のツインリンクもてぎ以来となる予選ファイナルを戦った。

 予選では2014年にパワーが記録した1分17秒2393というレコードを10人が上回った。スピードアップも予選をエキサイティングにしていたが、6人によるファイナルステージは実に見応えあるものになっていた。

 まず、過去4回ポールを獲得と、ソノマを大の得意としているパワーが計測開始と同時にユーズド・レッドタイヤを装着してコースインした。レッド装着でピットに待機し、最後の最後に一発勝負のアタックを行うのが普段の彼の戦い方だが、今回は違った作戦を採用していた。

 パワーは最初のアタックで1分16秒6783をマーク。トップに立った。ところが、このラップタイムをブラックタイヤ装着のニューガーデンが上回った。1分16秒6777を彼は叩き出したのだ。するとパワーはもう1セットのユーズド・レッドを投入し、2回目のアタックへと出ていった。そして、1分16秒5842を出し、ニューガーデンからトップを奪い返した。

 ところが今度はプラクティスで最速だったハンター-レイが1分16秒5254を出してトップに立つ。これで決まりかとも思えたが、今度はユーズド・レッドに切り替えたニューガーデンが1分16秒3964で再逆転。


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