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投稿日: 2015.08.03 00:00
更新日: 2018.02.23 16:51

インディ第14戦:レイホールが地元オハイオで勝利


 ミド・オハイオで開催されたベライゾン・インディカー・シリーズ第14戦。2日に行われた決勝レースは、ピットストップのタイミングが明暗を分け、グラハム・レイホール(RLLR)が地元レースで今季2勝目を飾った。インディカー100戦目となった佐藤琢磨(AJフォイト)は序盤で接触を喫しリタイアとなった。

 蒸し暑さの中で切られたスタートからポールシッターのスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ)は悠々とレースをリードしていた。しかし、彼は燃費良く走っていたことが災いし、イエローコーションのタイミングにより1回目のピットストップの後には中団に埋もれることとなった。

 このコーションは佐藤琢磨(AJフォイト)とステファノ・コレッティ(KVレーシング)の接触によるものだったが、これが出される直前にピットしていた10番手スタートだったファン・パブロ・モントーヤ(チーム・ペンスキー)は、まんまとディクソンとの順位を逆転し、39周目にはトップに躍り出た。

 90周のレースが50周目を迎えた時、モントーヤは今日2回目のトップに立ち、シーズン3勝目とチャンピオンシップに向けて突き進んでいるかに見えていた。ところが、レース序盤に彼に味方したフルコースコーションが、今度は逆に彼の足を引っ張ることになる。

 65周目にセージ・カラム(チップ・ガナッシ・レーシング)が単独スピン。それに対応してコースがイエローになる直前、レイホールはピットに呼び入れられ、フルコースコーションとなってトップグループがピットに入ると、ステイアウトしてトップに躍り出た。ディクソンも4番手へと浮上。トップだったモントーヤは10番手以降へと後退した。

 ホンダが冠スポンサーのレースで、今年のホンダ勢で最も活躍しているレイホールが優勝。しかも、2位には最終5戦にホンダのサポートで出場しているジャスティン・ウィルソン(アンドレッティ・オートスポート)が入賞し、ホンダ勢は今季2回目となる1-2フィニッシュを達成した。

 レイホールの勝利は作戦と好判断、そして幸運だけで実現されたのではない。ゴールを前にしたバトルで彼は1分6秒台のハイペースをキープ。2位に3秒以上の差をつけ、その差がゼロになるイエローが出されても、そこからのリスタートで再び後続を突き放してみせた。しかも、ゴールまで7周で切られたリスタート時、レイホールにはプッシュ・トゥ・パスがもう一度も残されておらず、ウィルソンには2回もあったが、レイホールはトップを死守した。


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