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F1ニュース

投稿日: 2014.08.26 00:00
更新日: 2018.02.17 02:17

カメラマン対談:クルマが変わってもF1は速い!


 サーキットを走るマシン、そしてドライバーのもっとも近くに迫っているF1カメラマン。コースサイドで見た各マシンの挙動やドライビング、レンズ越しに感じるキャラクターなど、その場で戦っているからこそ、わかることをたっぷり話してもらいましょう。

『F1速報』をメインにF1はもちろん、近年は佐藤琢磨選手とインディカーシリーズを追いかけている松本浩明カメラマン。そして、今シーズン日本人としてはただひとりF1全戦を現場で撮影している熱田護カメラマン。ふたりが、かぶりつきの特等席で撮りまくったF1グランプリの真実、ここで特別に公開します!

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「むしろ、今年のマシンを撮るのは面白い!」

──まずはマシンの近くでお仕事をされているカメラマンのおふたりに、今季の前半戦と今年のF1についてお伺いしたいと思います。パワーユニットなどクルマが大きく変わった今年、どのような違いがありますか。

熱田:昨年と何が違うかというと、ブレーキング。序盤は特に回生システムとブレーキ・バイ・ワイヤのおかげでブレーキングが不安定でしたよね。それはどんどん改善してきているけど、それに加えて立ち上がりで急にトルクがかかる。メルセデスは立ち上がりが楽そうだけど、ほとんどのドライバーがすごく苦労している。

──トラクションのかかり方がこれまでのようにスムースではなく、急にドンっとくるようなイメージでしょうか。

熱田:クルマが加速するのに苦労している印象。ケータハムなんかはドライバーが本当に苦労して加速をしていくのがわかる。カウンターを切るような場面が昨年とか一昨年に比べると圧倒的に多くなったと思う。ターボで急にトルクがかかるから、そういう面では、むしろ今年は面白い。そのままブーンと加速していくのはつまらないからね。それが昨年との差だと思う。

──松本カメラマンは今季前半戦で3レースを撮影されて、今年のF1をどう感じましたか。

松本:クルマこそ変わったけれども、やっぱり速いですよね。

熱田:それはアメリカを見慣れてるから?

松本:やっぱり、F1は機敏で敏捷な部分がすごい。

──インディカーとは違いますか?

松本:違う。ブレーキの効き方だったり、コーナリングの仕方というのは、F1は気持ちいいくらい速い。