レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る

スーパーGTニュース

投稿日: 2015.09.01 00:00
更新日: 2018.02.17 10:03

コバライネン「アンラッキーが重なった」


DENSO KOBELCO SARD RC F
第5戦鈴鹿、波乱のレースで11位フィニッシュ

2015 SUPER GT 第5戦「44th INTERNATIONAL SUZUKA 1000km」(8/29-30)
鈴鹿サーキット(1周5.807km)
入場者数:予選26,000名、決勝34,000名 合計60,000名

 8月30日(日)、シリーズ後半戦の緒戦となるSUPER GT第5戦「44th INTERNATIONAL SUZUKA 1000km」の決勝が行われ、逆襲の勝利を狙うDENSO KOBELCO SARD RC Fは、予選11番グリッドからヘイキが好スタート。ウェットの難しいコンディションの中で追い上げを見せ、2ndスティントの平手へ9位で繋いだ。交代した平手も追い上げ57周目には6位を走行。雨が止みドライ路面へ変わっていく中、再び3rdスティントのヘイキと交代し5位を走行するもセーフティカーが入りほぼ1周をロス。更に2回目のセーフティカー導入の後、79周目トラブル発生による緊急ピットインロスと不運が重なった。その後、懸命の追い上げで平手が149周目に意地の決勝ファステストラップを叩き出すなど最後まで全力で18時25分の時刻チェッカーまで駆け抜け、波乱のレースで11位フィニッシュとなった。

 速さを見せたものの予選・決勝とも不運に苦しめられ翻弄されたDENSO KOBELCO SARD RC F。ドライバーポイントは獲得できずランキング12位(合計18点)、チームポイントは1点を獲得しランキング10位(合計30点)となった。次の第6戦は、9月19日(土)・20日(日)に杜の都・仙台近郊のスポーツランドSUGOにて開催される。

●公式練習走行
 前戦富士では4番グリッドからスタートし、序盤速さを見せるもペースダウンを余儀なくされ悔しい結果となったDENSO KOBELCO SARD RC F。夏の3連戦の最終章であり、シリーズ後半戦の緒戦となる第5戦は鈴鹿サーキットが舞台。通常より大量得点が狙えるため、タイトル争い生き残りを懸けた正念場となる。公式予選はノックアウト方式(Q1、Q2)で、決勝は12時30分スタートとなり、1000km(173周、約6時間弱:最大18時25分まで)で争われる。ピットストップは4〜5回。ウェイトハンディはドライバー獲得ポイントの倍の数値となる36kgを搭載する。
 今回チームは、F1経験ドライバーのクリスチャン・クリエン選手を第3ドライバーとして起用。レギュラードライバーの平手晃平選手、ヘイキ・コバライネン選手と強力な布陣で臨む。この1戦は落とすことのできない重要な一戦であり、メカニック補強も加え体制を強化。チーム一同並々ならぬ決意で挑む。昨年の鈴鹿では表彰台圏内を走行する健闘を見せており、運に左右されるとはいえ走りの相性は良い鈴鹿。チームの本拠地から近いとあって、応援団も大挙して訪れ、心強い援軍の声援も受ける。6時間の長丁場に及ぶスプリントバトルはアクシデントやドラマが起こりやすく、天候にも左右される。幾多の難題に立ち向かえるチームの総合力が試される真夏の伝統の一戦。崖っぷちのタイトル争い生き残りを懸けた大一番勝負となる。チーム一同、不撓不屈の精神でタイトル奪取への逆襲の狼煙を上げるべく勝利を狙っていった。

 29日(土)午前中の公式練習走行は、気温24度/路面温度25度でウェットパッチの残るコンディション。9時20分から85分間の混走セッションが開始された。まずは平手がクルマの確認と持ち込んだウェットタイヤの確認を行い、6周目からドライタイヤの確認を実施。13周目に1分49秒486の6番手タイムをマーク。15周目からヘイキがコースインし、13周ほどクルマとタイヤの感触を確かめた。その後の10分間のGT500単独セッションでは、ヘイキがQ1アタックシミュレーションを行い、4周目に1分48秒615の3番手タイム。公式練習走行ではサファリも含めてトータル35周を走行。ヘイキがマークした1分48秒615の6番手タイムでQ1への準備を終え、サファリの時間帯はヘイキが10周ほどユーズドタイヤのフィーリングチェックを行った。

●公式予選
■Q1:平手が不運に実力発揮ならず
 29日(土)気温27度/路面温度32度の曇り空の中で行われたQ1。闘志溢れる気迫でクルマに乗り込んだ平手は残り9分でコースイン。決勝を見据えた硬めのタイヤを入念にウォームアップして熱を入れたが、なんと3周目に赤旗が出てしまい、不運にもアタックを途中で止めることに。再開後は計測2周ほどしか時間が無く、難しい条件となった。気を取り直して再びコースインし、アタックに入った平手。僅かなリズム狂いが順位に変動を及ぼすQ1。まずはセクター1で自己ベストを刻んでいった。続くセクター2も自己ベストとはなったが、Q1突破の目標のボーダーライン。ライバル勢も軒並み自己ベストをマークする展開の中、平手はアクセルを更に踏み込んでいった。そして何とか1分48秒984を叩き出すも実力発揮ならず。決勝は11番グリッドからのスタートとなった。