レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る

F1ニュース

投稿日: 2014.04.21 00:00
更新日: 2018.02.16 23:19

ソフトタイヤのデグラデーション、1周0.2秒超える


2014 中国グランプリ 決勝
中国での非常に力強いミディアムタイヤの性能により、上位15名が2ストップでフィニッシュ
厳しい低温のコンディションの下、ソフトタイヤがスタート時に使用される
Formula Oneはヨーロッパラウンドへ:
スペイングランプリ後に2回目のインシーズン・タイヤテストが開催予定

2014年4月20日、上海
中国グランプリのスタート前にはタイヤ戦略の選択肢が数多く存在しましたが、第2スティントで見られたミディアムタイヤの非常に力強い性能によって、シーズン中で屈指の厳しいサーキットで、上位15名が2ストップでフィニッシュすることができました。

複数の非常に長いコーナーと高いGフォースによって、上海サーキットは、特に左フロントタイヤに特有の厳しさを及ぼします。しかし、2014年仕様のP Zeroタイヤの耐久性が向上したため、昨年の中国グランプリの勝利戦略が3ストップであったのに対し、メルセデスのルイス・ハミルトンは、わずか2回のストップで、開幕4戦で3連勝を果たすことができました。

ハミルトンは、ポールポジションからソフトタイヤを装着してスタートし、直接のライバルたちよりも長い第1スティントを走行しました。その後、ミディアムタイヤで長い第2スティントを走行したことが、ハミルトンの2ストップ戦略に不可欠な要素でした。この点は、2ストップでフィニッシュした他のドライバーも同様です。最終的に、ハミルトンは再度ミディアムタイヤで第3スティントを走行し、18.6秒差をつけて優勝しました。この勝利は、ハミルトンにとって通算25勝目となり、彼のボスであるニキ・ラウダや伝説のスコットランド人ドライバージム・クラークの記録と並びました。

常に気温が20°Cを下回った冷涼なコンディションと、トラックの非常に厳しい特性のため、3ストップの可能性が高いことが予想され、多くのチームがそれを視野に入れていました。しかし、今年のピレリタイヤの耐久性向上によって、各チームが汎用的な戦略を採る中、2ストップが標準となりました。気温18°C、路面温度21°Cというコンディションは、昨年の気温28°C、路面温度40°Cよりも非常に低いものでした。

マクラーレンのケビン・マグヌッセンのみがP Zeroホワイト・ミディアムタイヤでスタートし、他のドライバーたちはP Zeroイエロー・ソフトを装着してスタートを切りました。

Formula Oneはヨーロッパラウンドへ向かいます。スペイングランプリ後に、今シーズン2回目となる2日間のインシーズンテストが予定されています。テスト1日目にザウバーとトロ・ロッソが、2日目にフォース・インディアとマクラーレンが、ピレリとともに2015年型タイヤのテストを行います。


関連のニュース