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F1ニュース

投稿日: 2014.07.26 00:00
更新日: 2018.02.17 01:49

タイヤのデグラデーションは限定的


2014 ハンガリーグランプリ フリー走行

高い気温と厳しいコーナーにも関わらず、デグラデーションは限定的

両コンパウンド間の性能差はラップあたり1.6秒:
決勝では複数の戦略が選択可能に

メルセデスのルイス・ハミルトンが、ミディアムとソフトタイヤを使用して両セッションで最速タイムを記録

2014年7月25日、ハンガロリンク
ハンガロリンクでの2回のフリー走行セッションは、暑くドライなコンディションで行われました。午後のセッション時の気温は、午前よりも12°Cも上昇しました。メルセデスのルイス・ハミルトンが、午前中のFP1ではP Zeroホワイト・ミディアムタイヤで、午後のFP2ではP Zeroイエロー・ソフトタイヤを使用して、それぞれセッション最速タイムを記録しました。

ハンガロリンクには、マシンがメカニカルグリップに依存する14の厳しい低中速コーナーが存在します。タイヤへの厳しさや、マシンをスライドさせタイヤへの負荷を増大させる‘ダーティー’な路面にも関わらず、デグラデーションは両セッションを通じて低いレベルでした。

両コンパウンド間にはラップあたり約1.6秒の性能差が見られたため、FP2では、早めにソフトコンパウンドへ移行したレッドブルの両ドライバーがハミルトンの牙城を崩すことに成功し、わずかの間ながらタイムシートのトップに位置しました。

決勝では2ストップが予測されますが、両コンパウンド間のタイム差が大きいため、ピットストップのタイミングが非常に重要になります。ピレリと各チームは、決勝で使用する戦略について、より正確な読みが可能となるように、多様な燃料搭載量での走行によって収集した本日のデータを分析します。

ポール・ヘンベリーのコメント:
「ミディアムとソフトの両タイヤが、ハンガリーで期待通りに機能していることに満足しています。ハンガロリンクは低速であるにも関わらず、特に適切なセットアップを行っていないと、タイヤが非常に酷使されるサーキットです。現時点での両コンパウンド間の性能差は、ラップあたり約1.6秒となっていますが、特にソフトタイヤに低いレベルの熱によるデグラデーションが発生していますので、このタイム差はこの後もさほど変わらないと思います。決勝では2ストップを予測していますが、理論的に最速な戦略についてのより具体的なアイデアを得るために、全てのデータを入念に分析する必要があります」

FP1
1/ハミルトン/1分25秒814/ミディアム新品
2/ロズベルグ/1分25秒997/ミディアム新品
3/ライコネン/1分26秒421/ミディアム新品

1/ハミルトン/1分24秒482/ソフト新品
2/ロズベルグ/1分24秒720/ソフト新品
3/ベッテル/1分25秒111/ソフト新品

本日の統計:
走行距離 *
ミディアム/3,946
ソフト/1,642

使用セット数 **
ミディアム/66
ソフト/22

最多ラップ **
ミディアム/26
ソフト/24

*本日のFP1とFP2での全ドライバーによる総走行距離(km)
**コンパウンド毎の全ドライバー統計

今日の豆知識:
ハンガロリンクは、真の意味でチャンピオンのトラックです。1986年以降、ワールドチャンピオン経験者以外での優勝者は、わずか4名となっています。ハンガロリンクでの最多優勝回数は、ミハエル・シューマッハとルイス・ハミルトンによる4回です。また、フロントロー以外のスタートから優勝したドライバーは、ジェンソン・バトンとナイジェル・マンセルの2名のみです。


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