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スーパーフォーミュラニュース

投稿日: 2015.11.09 00:00
更新日: 2018.02.17 11:29

トヨタ、石浦が念願のチャンピオンを獲得


スーパーフォーミュラ 2015年 第7戦(最終戦)鈴鹿 決勝

石浦宏明が念願のスーパーフォーミュラチャンピオン獲得!

 スーパーフォーミュラの今季最終戦となる第7戦が鈴鹿サーキットで2レース制として行われ、レース1はアンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM'S)が独走のポール・トゥ・ウィン。第2レースでは中嶋一貴(PETRONAS TEAM TOM'S)が2位に入ったものの、ランキング首位の石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING)が4位でフィニッシュし、石浦が悲願のドライバーズチャンピオンを獲得した。

レース1 決勝
 決勝日の8日(日)は朝から雨模様。午前10時からのレース1(20周)は、通常のスタンディングスタート(グリッド上に静止する)から、セーフティカー先導によるスタートに変更された。

 2周を終えたところでセーフティカーがコースを去り、水煙を上げての本格戦開始。ポールポジションのロッテラーが好スタートを切り、その後方もほぼスターティンググリッド通りの順位で追走。首位のロッテラーが独走状態で後続を引き離して行った。

 その後方では、2位の石浦に3位ジェームス・ロシター(KONDO RACING)が迫り、オーバーテイクシステムを互いに使いながらの激しいバトルを展開。5位の中嶋一貴はペースが上がらず、徐々に上位から引き離されていくことに。

 逆転タイトルへは勝利しかないジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(LENOVO TEAM IMPUL)は、7番手スタートから前走車を攻めたが、9周目、高速コーナー130Rの立ち上がりで接触。オリベイラの車両はフロントウィングの片側が脱落した。この2台は続くシケインでも競り合いコースアウト。オリベイラは接触のダメージにより、ヘアピンでコースオフを喫し、レースを終えることとなってしまった。

 その後、上位勢は間隔を開けたまま、ロッテラー、石浦、ロシター、小林可夢偉(KYGNUS SUNOCO Team LeMans)、中嶋一貴の順で周回を重ねていたが、残り5周の頃から雨脚が強まり、コースの各所で川が出来るような状況に。各車必死に車両をコース上にとどめながらの走りとなったが、16周目、2位石浦を追っていたロシターがコースオフ。表彰台圏内につけながら無念のリタイア。
レース1を制したアンドレ・ロッテラー  ロシターのリタイアで3位に上がった小林は猛追を開始。2位の石浦に迫り、18周目のシケインで仕掛けたが、小林は止まりきれずオーバーラン。石浦が2位をキープ。

 後方では、12位を走行していた中山雄一(KCMG)が130Rでクラッシュ。中山は無事だったが、こちらもリタイアとなった。

 首位のロッテラーは2位に6秒近い差をつけ、独走のポール・トゥ・ウィンで今季3勝目を挙げた。

 石浦と小林の2位争いはファイナルラップまで続いたが、石浦が逃げ切り、2位フィニッシュ。この結果、優勝したロッテラーの逆転タイトルの可能性は消失した。

 3位は小林が入り、トヨタ勢が表彰台を独占。中嶋は苦戦し大きく引き離されながらも4位でチェッカー。僅かながらレース2へ逆転タイトルの可能性を残して臨むこととなった。