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F1ニュース

投稿日: 2009.06.07 00:00
更新日: 2018.02.15 13:31

トルコGP土曜ドライバーズコメント:ベッテル「マシンがいいから決勝には大きなチャンスがある」


 2009年F1第7戦トルコGP土曜に行われた予選で、ポールポジションを獲得したレッドブルのセバスチャン・ベッテルをはじめ、各ドライバーたちが、それぞれのセッションについて語った。

2009年F1第7戦トルコGP土曜日ドライバーズコメント

1 ルイス・ハミルトン(マクラーレン) 予選16位
午前中、クルマのフィーリングは素晴らしかった。ただ、フロントのバランスはとれていたけど、まだリヤをきちんと動作させるために仕事をしなければならなかった。この週末はちょっとバルセロナのようになるんじゃないかって思っていたら、どうもそうなりそうだね。路面のグリップが上がるにつれて、僕らのクルマは他に比べて遅くなっていってしまった。今日は攻められるだけ攻めたけど、グリップが全く得られなかった。今はこれからのレースに向けて、焦ってクルマを変更しすぎないよう注意する必要がある。時間をかけて改良をし、クルマの問題点を洗い出すんだ。だけどチームは素晴らしい仕事をしてくれたよ。変わらないやる気と決意を持って、本当に昼夜を問わずに働いてくれている。今年は僕らにとって明らかに難しいシーズンになるが、すぐに復活できると信じている。

2 ヘイキ・コバライネン(マクラーレン) 予選14位
午前中は限界まで攻めていたんだ。だけどある周で左フロントにフラットスポットを作ってしまい、常にリヤエンドの暴れに対処しながら走らなければならなかった。ターン8でマシンをスムーズにドライブするのはかなり難しい状態だった。僕らのクルマには、高速コーナーをアタックするだけの十分なグリップがなかった。他チームは週末を通してグリップが上がっているようで、オプションタイヤを僕らよりうまく使えているみたいだね。僕らの方は、プライムを使って、パフォーマンスを失っていった。ブレーキングと加速は今もとても良いのに、僕らは路面温度が上がるに従ってグリップを失ってしまった。トップとの差は依然大きいから、僕らはもっと上に行くためにMTCでさらに仕事をする必要がある。僕らは絶対に諦めない。だけど明日のレースは厳しいだろうな。

3 フェリペ・マッサ(フェラーリ) 予選7位
少ない燃料ではクルマはバランスもグリップも良かったのに、レースで使う量の燃料を積むと状態が悪くなり、主にソフト側のタイヤでオーバーステアに悩まされた。Q1、Q2では結構コンペティティブだっただけに、正直もっと上のグリッドにつけられると期待していた。7番手からのスタートではトップを狙うのが難しくなるから、僕らは現実的にならなければいけない。だけどこれが長いレースになることと、どんなことでも起こりうることを僕らは忘れない。いつものようにベストを尽くすよ。

4 キミ・ライコネン(フェラーリ) 予選6位
予選ではフリー走行よりクルマのバランスは良かったものの、今日は軽い燃料でもトップよりちょっと遅かった。週末はずっと、最初の1周でタイヤをベストな状態で機能させるのに少し悩まされていた。もちろん汚れた側のグリッドからのスタートは簡単なことではない。特にここみたいなほとんどレースに使われていないサーキットでは、ラインから外れるとほとんどグリップが得られないんだ。僕らは最近進歩があったけど、これは他チームも同じだし、それはいつものことなんだ。

5 ロバート・クビカ(BMWザウバー) 予選10位
10番手からのスタートは、モナコのように18番手からスタートするより明らかにいいよ。ただ僕らはトップに比べると、まだ少しペースが足りない。このコースはモナコより、間違いなく僕らの車に合っている。でも明日は本当に戦っていかなきゃいけないよ。トップとの差は少ないものの、フロントローと僕らの間にはたくさんのクルマがいる。厳しくなるよ。

6 ニック・ハイドフェルド(BMWザウバー) 予選11位
今日の予選は複雑な気持ちになったよ。Q3をあれだけの差で逃してしまったことに苛立つ一方で、自分たちの進歩を見られて嬉しいという思いもある。クルマはQ3に進出するのに十分な速さがあった。Q2最後のアタックの前は7番手だったのに、アウトラップの最終セクターで混雑に巻き込まれてしまったんだ。2009年のタイヤがどんなものかを考えるとわかるけど、このせいできちんとタイヤを暖められなくて、必然的にアタックが台無しになってしまった。ダブルディフューザーを含む新しい空力パッケージは、明らかな前進だ。モナコと比べてということだけじゃなく、僕が13番手からスタートして2ポイントを獲得したバルセロナと比べてもだよ。

7 フェルナンド・アロンソ(ルノー) 予選8位
この予選には複雑な気持ちだよ。Q2は本当に難しくて10番手でようやくQ3に進出できたけど、僕らのパフォーマンスレベルとペースの不足からして、8番グリッドがやっとだった。ちょっとガッカリだね。不運なことに僕はコースの汚れた側からのスタートになり、これもレースのスタートを難しくする。でもまだ、レースでたくさんのポイントを狙える希望はあるよ。

8 ネルソン・ピケ(ルノー) 予選17位
ブレーキに問題があったことは、予選の最初から分かっていて注意はしていたんだけど、路面が滑りやすくて大変だった。最後のアタックでこの問題点が悪化して、スピンしてしまったんだ。だけどこのサーキットはオーバーテイクのチャンスがあるし、力強いレースができることを期待しているから、明日に向けてはポジティブでいるつもりだよ。

9 ヤルノ・トゥルーリ(トヨタ) 予選5位
前回のモナコが厳しいレースだっただけに、今回の結果は嬉しいよ。格段に良くなって、自分たちがいるべき上位に戻ることができて最高だ。ハードタイヤで速く走ることができたものの、オプションのソフトタイヤのメリットを最大限に引き出すことができなくて、タイヤの選択が難しかった。明日の決勝で良い成績を目指すため、これを解析する必要がある。ポールポジションから遠くないスタート位置だから、決勝に期待が持てる。レースは長くて何が起こるか分からないけれど、表彰台に上がれるよう戦いたい。

10 ティモ・グロック(トヨタ) 予選13位
今日のセッションは簡単にはいかなくて、トップ10に入れなかったのは残念だ。午前中は速さを感じてセットアップもうまく機能したから、予選に向けてクルマには満足していた。だけど午後、少ない燃料でソフトタイヤを履いたらクルマはオーバーステア気味になり、午前中と同じようには感じられなかった。競争力は高いからトップ10に入りたいと思っていたのに、Q2の最終セクターでのミスからタイムをロスし、予選は思ったような結果にならなかった。でもここはモナコよりオーバーテイクしやすいので、決してあきらめることなく頑張りたいね。

11 セバスチャン・ブルデー(トロロッソ) 予選20位
僕に分かることは、僕らにはグリップが足りなくて、ペースが足りず、セブからも0.2秒も遅いということ。僕の最初のアタックは悪くなかったけど、次のアタックではデグラデーションが出てしまった。それでタイヤ圧を少し変えたものの、セッションが進むに従ってオプションの方が機能し始めたみたいだった。でも僕はプライムを履いていた。僕らはプライムの方が僕らには合っていると思ったんだ。僕らはこの週末、受け入れがたいけれど少し後退してしまった。レースではタイヤの差はそれ程大きくないと思う。何にしてもこの週末僕らにとって問題なのはタイヤだけではない。

12 セバスチャン・ブエミ(トロロッソ) 予選18位
僕らは本当に大変で、特にソフトタイヤの性能を全く引き出すことができなかった。だから今僕らにできる一番重要なことは、レースのことを懸命に考えて、可能な限りベストな戦略を持つことだ。こんな後方からのスタートだし、タイヤのマネージメントもしないといけない。具体的に言うとフロントのデグラデーションは避けられないから、厳しい午後になるよ。そうだね、18番手からのスタートではポイント獲得はあまり考えられないけど、それでも僕らはベストを尽くすよ。

14 マーク・ウエーバー(レッドブル・レーシング) 予選4位
僕らにとって良い予選だった。Q3には満足しているし、そのおかげで僕らはレースをスタートするのに妥当なポジションにつけられた。さらに僕らはグリッドの右側にいるから、それも良いね。これより大幅に上の位置で終われたとは思っていない。クルマのパフォーマンスにも満足だし、今日はうまくいったから、明日は表彰台を目指しているんだ。チームは今日、良い仕事をしてくれたよ。

15 セバスチャン・ベッテル(レッドブル・レーシング) 予選1位
僕らには良いクルマがあるので、レースに向けて大きなチャンスがあるよ。今日の予選ではもっと困難なことに直面するかと思っていたんだ。楽ではなかったけれど、ポールを獲ることができた。僕らは今スタートを切るのにベストな位置にいる。それにグリップレベルの意味でも、コースの綺麗な方からスタートできるのは明らかなアドバンテージになる。だけどここまではまだ道のりの半分で、重要な課題は明日にある。ここのレースは長く、とても厳しくて、非常に暑くなるから、クルマにもドライバーにも簡単ではないだろうけど、面白くなるはずだよ。楽しみだね。

16 ニコ・ロズベルグ(ウイリアムズ) 予選9位
今日は自分のファステストラップを出すためにソフトとハード、どちらのタイヤを選ぶかと、この2種類の間でクルマのバランスを取るのが難しかった。結局アンダーステアが出て、たぶんそのせいでポジションを1つ失った。でも僕は明日グリッドの綺麗な方につけられるから、それが良いスタートを切る助けになるし、もしかしたらいくつかポジションを上げられるかもしれない。良いレースカーも持っているから、ポイント獲得を目指すよ。それが僕らチームにとって重要なことなんだ。

17 中嶋一貴(ウイリアムズ) 予選12位
タイヤチョイスがかなり大変で、難しい予選だった。プライムとオプションのどちらが良いのか完璧に確信が持てなかった。ふたつには大きな違いもなく、午前中のフリー走行でもそこをあまり明確にできなかったんだ。Q1ではオプションで苦戦したため、Q2ではプライムを選んでみたが不運にも大した向上はみられなかったし、思っていたようなパフォーマンスが出せなかった。ポイントを獲るのは難しくなりそうだけど、12番手は悪くないから、一生懸命頑張るよ。

20 エイドリアン・スーティル(フォース・インディア) 予選15位
僕らにとって本当に良い予選だった。15番手になれたことと、2回連続でのQ2進出ができたことを嬉しく思っている。この週末はここまでに小さな問題が少し出ていたから期待していなかったけど、それがあっても良いアタックができた。チームのためにもハッピーだし、誇りに思っていいと思う。今は明日、良いレースができることを期待している。僕らに何ができるか、楽しみにしているよ。

21 ジャンカルロ・フィジケラ(フォース・インディア) 予選19位
今日はブレーキに問題を抱えていて、午前中からフロントがロックするという症状もでていたのだが、3回目のフリー走行と予選の間に変更をしたことが助けになった。不運ながら僕のベストとなる周にピケのスピンでイエローフラッグが出て、スピードを落とさなければならず、その後タイムを取り戻せなかった。トップ15に入ることも可能だったけれど、こういうことが自分だけに起きることがあるんだよ。明日は確実にソフトタイヤが少し難しくなる。特に暑くなってくるとそうなるだろうけど、グリッドの今いる位置から良いレースをしたいと思っているよ。

22 ジェンソン・バトン(ブラウンGP) 予選2位
夜を徹して加えた変更のおかげで、今日のクルマの感触はずっと良くなっていたし、グリップもとてもよくなり、ペースを向上させられた。フロントローからスタートできるのは素晴らしいことだ。もちろんポールの方が良かったけれど、セバスチャンが本当に良い仕事をしたからね。今日はどちらのタイヤもパフォーマンスが似通っていたから、どちらかを選ぶのがかなり難しかった。プライムは僕の好みにはちょっと過敏すぎたため、Q3はオプションタイヤのままで走ることにした。そっちはもっと緩やかで、転がりが良い感じだったんだ。僕はここのサーキットを本当に楽しんでいるし、オーバーテイクもできるので、明日は良いレースになるはずだよ。だからコース上で良いバトルが見られるといいね。頑張って、ここではポールを獲った者が必ず勝つという統計を覆すよ!

23 ルーベンス・バリチェロ(ブラウンGP) 予選3位
チームはクルマを向上させるため、昨日のフリー走行から素晴らしい仕事をしてくれた。それでクルマは午前中、すぐにフィーリングが改善されたんだ。予選は本当にうまくいったんだけど、Q2の2回目のアタックで混雑の影響を受けて、トップ11のタイムがかなり接戦だったから少し心配した。今日の予選で一番の問題は、どちらのタイヤがより良いパフォーマンスをするかを理解することだった。僕にはプライムタイヤでの方が高速コーナーのフィーリングが良く、それが自分にとってのベストな選択だったから、Q3はプライムで1回だけアタックしたんだ。最初の2回のアタックは混雑でダメだったけど、3回目は本当に良かった。明日はコースの綺麗な方からスタートできるというアドバンテージがあるので、良いスタートを切ることを目標にして、あとはそこから頑張るよ。


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