更新日: 2018.02.23 16:05
ナイトスポーツRX-8、6度目のマカオは不出走に
ナイトスポーツRX-8、6度目のマカオは不出走
11月15日(土)にマカオにて行われた第61回マカオグランプリ「ロードスポーツチャレンジ」決勝レースに、2009年以来このレースに出場しているナイトスポーツのRX-8の姿はありませんでした。予選でトランスミッションを壊し、出走ができなくなったからでした。
13日(木)のプラクティスは30分間行われ、ドライバーの谷川達也は「少しオーバーステア傾向で、高速コーナーで神経質な動きがある。4速が入りにくく、セッション終了間際には異音が発生したのでスローダウンしました」とコメントしました。チームはヒューランド製IGTシーケンシャル・ギアボックスを降ろしてオーパーホールしますが、ミッションオイルポンプの不具合による内部ダメージが発見されました。
スペアパーツがなかったため、応急手当ののち翌日の公式予選に出走しましたが、「ギアが思い通りにシフトできず、ターボブーストも上がらない」と谷川からの無線連絡があったのもつかの間に、走行不能となってしまいました。ギアボックスは完全に破損しており、修復は困難と判断されました。代替部品を探しましたが、大トルクに対応できるIGTはマカオにはなく、チームは15日の決勝レース不出走を決断せざるを得ませんでした。
ナイトスポーツの中村英史代表は、「容量が大きく、また高価でもあるためギアボックスのスペアを用意していなかったのは私の責任であり、油断でした。応援していただいた皆様には大変申し訳ないことをしました。それでも諦めず、来年またここに戻ってきたいと思います」と語っています。
ナイトスポーツRX-8は日本へは戻らずタイへ輸送されました。修復したギアボックスの到着を待って、12月第2週のバンセングランプリへの出場準備を進めます。