ニッサンGT-R、今季2度目のダブル1-2フィニッシュ

NISSAN MOTORSPORTS

NISSAN GT-R、今季二度目のダブル1-2フィニッシュ
2015 SUPER GT 第7戦 レースレポート

11月1日　オートポリス (大分県)
　チャンピオンシップの行方を占う上で重要な1戦となったSUPER GT第7戦決勝レースが、11月1日(日)に大分県日田市のオートポリスで行われ、2時間にわたる接戦の末、予選3位の#1「MOTUL AUTECH GT-R」(松田次生/ロニー・クインタレッリ)が優勝。2位にポールポジションスタートの#12「カルソニックIMPUL GT-R」(安田裕信/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)が入り、NISSAN GT-RがGT500クラスの1-2フィニッシュを飾りました。また、GT300クラスでも#3「B-MAX NDDP GT-R」(星野一樹/高星明誠)が優勝し、#10「GAINER TANAX GT-R」(アンドレ・クート/千代勝正)が2位となったため、GT-Rは今季ニ度目のダブル1-2フィニッシュを果たしました。

　オリベイラがドライブする#12 GT-Rは、スタートから一気に抜け出しリードを広げました。しかし、#38 RC Fと#1 GT-Rは追いすがり、前半スティントの中盤から#12 GT-Rの背後につけます。緊迫したバトルが続きましたが、#38 RC Fがコースアウトして脱落し、クインタレッリの#1 GT-Rは#12と5秒差あった差を一時は0.179秒差まで縮めました。NISMOのロスないピットワークでコースに戻った松田は、早い段階でタイヤを温め、数周後にピットインした#12 GT-Rのアウトラップで捉え、一気に逆転に持ち込むことに成功。その後は#12 GT-Rの安田は何度か#1 GT-Rに迫るものの、再逆転のチャンスは訪れず、#1 GT-Rが65周目のチェッカーフラッグをトップでくぐり抜けました。

　#1 GT-Rの優勝は、5月の第2戦富士ラウンドに続く二度目となります。なお、チャンピオンシップポイントは#12 GT-Rがリードを保ち、#1 GT-Rが2ポイント差のランキング2位につけることになりました。2週間後にツインリンクもてぎ(栃木県茂木町)で行われる最終戦でチャンピオンシップの行方は決着がつくことになります。中でもこの2台のGT-Rが好成績を残せば、チャンピオン獲得の可能性が高まります。一方、最終戦はハンディウェイトのない「素の状態」での勝負となり、どのマシンにも優勝のチャンスがあります。しっかり準備し、ベストパフォーマンスを発揮したチームにチャンピオンの栄誉が与えられることになるでしょう。

　予選4位からスタートした#24「D’station ADVAN GT-R」(佐々木大樹/ミハエル・クルム)は、序盤速いペースで周回しましたが、次第にタイヤにタイヤカスが張り付いてグリップを失う、ピックアップ現象に悩まされて早めのピットイン。クルムから佐々木に交代したのち、電気系トラブルが発生し、15位でレースを終えることとなりました。また、予選10番手の#46「S Road MOLA GT-R」(本山哲/柳田真孝)は、序盤は我慢のレースを続け、終盤のペースを上げて上位車をパス。6位でレースをフィニッシュしました。

　GT300クラスでもNISSAN GT-Rは活躍し、1-2フィニッシュを飾りました。優勝した#3 GT-Rは第3戦タイラウンド以来の今シーズン2勝目となり、準優勝の#10 GT-Rは最終戦を待たずしてアンドレ・クートがドライバーチャンピオンを確定しました。