更新日: 2018.02.23 16:20
ホンダ、大変化のインディカー新エアロキット公開
ベライゾン・インディカー・シリーズとホンダ・パフォーマンス・デベロップメント(HPD)は9日、2015年からインディカーで導入されるロード/ショートオーバル用のエアロキットを初めて公開した。
インディカーでは2012年からワンメイクシャシーとしてダラーラ製のDW12シャシーが導入されたが、当初の予定では基本的なコンポーネンツはそのままに、ウイングやカウル等、空力パーツを自由に開発できる構想で生まれたシャシーだった。
その概念が具現化されるのが2015年シーズンで、インディカーにエンジンを供給するシボレー、ホンダの両社がエアロキットを開発。各エンジンマニュファクチャラーの使用チームが、それぞれのエアロキットを使用することができる。すでにシボレーは2月の段階でロード/ショートオーバル用新エアロキットを公開していた。
シボレーの新エアロキットでも目についたのは、前後ウイングにつくウイングレット、サイドポンツーン前の形状。ただ、9日に公開されたホンダの新エアロキットは、シボレーのものが比較的コンサバに見えてしまうほど、積極的にウイング形状を採用したものとなった。
この新エアロキットは、HPDがこれまでスポーツプロトタイプカーレース向けに開発してきたARXシリーズ同様、CAD、CFDをフル活用してデザインされたものだという。その後フルサイズ風洞にかけられ、各部を調整。ホンダエンジンを使用するアンドレッティ・オートスポートとHPDによって各地で6日間のテストが行われ、最終的な仕様が確定した。