投稿日: 2015.07.06 00:00
更新日: 2018.02.17 09:07
更新日: 2018.02.17 09:07
ホンダ密着:パフォーマンスを上げて自力で得点を
(尾張正博)
「事故の瞬間は我々も『えーっ!!』と少しパニックになったほど、状況が飲み込めなかった」
ホンダの新井総責任者が、そう言うほどの激しい多重クラッシュがイギリスGPのスタート直後に発生した。
原因を作ったのは、10番グリッドからスタートで出遅れたダニエル・リカルドだ。ポジションを挽回しようと、3コーナーでロマン・グロージャンのインに飛び込んで接触。その勢いでグロージャンがマーカス・エリクソンとパストール・マルドナドに玉突き衝突。その直後を走行していたのが、フェルナンド・アロンソだった。3台を避けようとしたアロンソは、とっさに右へステアリングを切り、ハーフスピン。そこに後方からジェンソン・バトンが接近。バトンのサイドポンツーンにノーズから突っ込むような形で、マクラーレン・ホンダの2台が絡んでしまった。
「ジェンソンのほうは(マシンの機能が)シャットダウンしてしまい、リタイア。ノーズとフロントウイングにダメージを負ったフェルナンドは、ピットインしてノーズごとフロントウイングを交換。あのような激しい事故だったにもかかわらず、ノーズ交換だけでレースに復帰できたのは不幸中の幸いだった」と、新井総責任者。
この事故で、バトンは地元グランプリを失ったが、コースに復帰したアロンソは最後尾に落ちたものの、チームの地元レースを続行することができた。そして、徐々にポジションを上げていく。
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