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F1ニュース

投稿日: 2015.05.25 00:00
更新日: 2018.02.17 08:16

ホンダ密着:低中速を改善して、計算を超えた喜び


「絶対、ポイントを取ってくる」

 スタート前、フェルナンド・アロンソはホンダの新井総責任者に、そう言ってマシンへ乗り込んだ。13番グリッドからスタートしたアロンソは言葉だけでなく、スタート直後から熱い走りを披露した。ニコ・ヒュルケンベルグとの接触によって5秒加算のペナルティを受けたものの、それでもポイント獲得をあきらめず、ソフトタイヤでスーパーソフト勢に離されないペースを刻んでいた。

 10番手からスタートしたジェンソン・バトンのレースペースも良かった。

「予選Q3のトップと我々のタイムとの差が約2秒あったので、このままのペースで78周走ったら、計算上は周回遅れになっても不思議はなかった。でも、レースでは上位勢と遜色のないタイムで走ることができた」と新井総責任者は言う。

 今回モナコGPでマクラーレン・ホンダのペースが向上した理由のひとつに、パワーユニット側の改善がある。新井総責任者は次のように分析する。

「ここは全開率が低いので、スロットルの中間開度から低速の部分での出力特性をきちんとまとめることが重要。それができていないと、レースでプッシュせずにペースをキープしているときに、ドライバーがすごく気を使ってしまう。ジェンソンの安定したペースを見れば、その部分のドライバビリティが向上していたと言っていい」