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F1ニュース

投稿日: 2015.11.30 00:00
更新日: 2018.02.17 11:54

ホンダ密着:苦戦で感じた、パッケージの進化


 7年ぶりにF1へ戻ってきたホンダの、復帰1年目を締めくくる最終戦は今シーズンを象徴するような戦いだった。

 フェルナンド・アロンソは好スタートを見せ、前方グリッドのセバスチャン・ベッテルとフェリペ・ナッセの2台をまとめて抜こうと1コーナーへ進入していった。だが、1コーナーへのブレーキングでナッセと接触。コントロールを失ったアロンソは、そのままパストール・マルドナドのマシンに激突した。

「フロントタイヤとフロントウイングにダメージを負った」(新井康久ホンダF1総責任者)アロンソは、1周目に緊急ピットイン。いきなり最後尾まで順位を落とした。

 新井氏は「いいスタートを切ったのに、あの事故で事実上レースを失った」と振り返る。アロンソはタイヤとフロントウイングを交換してレースを再開したが、直後にマルドナドとの事故の責任を問われ、レース審議委員会からドライブスルーペナルティを科せられてしまう。さらに大きく遅れたためリタイアも考えられたが、アロンソは走り続けた。

「レース終盤にはタイヤを履き替えて、ファステストラップを狙いにいくなど、最後まであきらめない走りを見せた。途中で車体にちょっとした不具合が出て、きちんと回生システムが機能しない状況に陥り、少しヒヤヒヤした。それでも最後まで走りきって、しっかりとシーズンを締めくくった」