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クルマニュース

投稿日: 2013.12.11 00:00
更新日: 2018.02.16 20:40

マクラーレンP1、ニュルでラップタイム7分を切る


 マクラーレンは今月6日、同社の『マクラーレンP1』がドイツのニュルブルクリンクで7分を切るラップタイムを記録したと発表した。

 マクラーレンF1チームのグループ会社であるマクラーレン・オートモーティブ社が手がけたP1は、オンロードとサーキットにおいて世界最高のパフォーマンスを発揮することを目的に造られた同社のハイパフォーマンスロードカーだ。
 このマシンには、916PS(903馬力)を生成するデュアルパワープラントドライブトレインが搭載され、3.8リッターのV8ツインターボエンジンと179HP(176馬力)の軽量電動モーターが組み合わされ、加速度は2.8秒で0-100km/h、6.8秒で0-200km/h、そして16.5秒で0-300 km/hを達成する。

 今回のテストに関する正確なラップタイムなどは明らかにされていないが、テスト車両はイギリスのウォーキングからニュルブルクリンクまでの630キロを走行している。

「ディッティンガーヘーエストレートがあっという間に消えた」とステアリングを握ったグッドウィンは語っている。
「ガルゲンコップフからの立ち上がりは厳しいが、DRSをアクティベートするとマシンは空気を切るように走り、あっという間に制限速度330kphに加速する。そして、この超現実的な速度でマシンは『クルージング』する。凸凹の路面とアイフェル山の景色が早送りにした映画のように後方にすぎる」

 また、マクラーレンF1チームのドライバー、ジェンソン・バトンもマクラーレンP1の成果について次のように語っている。
「マクラーレンP1がニュルブルクリンクで7分台を切ったことは本当に見事だ。僕は14年間F1ドライバーとして240回以上グランプリに出場しているが、ニュルブルクリンク北コースでF1カーをレースしたことはない。ニュルブルクリンク北コースで最後のドイツ・グランプリが開催されたのは僕が生まれる前だったからだ。しかし、このコースが超難関コースであることは知っている」

「過去十数年間、多数の超高性能ロードカーを所有した。センセーショナルなパフォーマンスを見せたグッドウッド・フェスティバル・オブ ・スピードの上り坂を含め、何回かマクラーレンP1を運転したことがあるが、本当に素晴らしいマシンだと思う。信じられないほど洗練されていて、信じられないほど速い。しかしながら、ニュルブルクリンクでラップタイム7分台を切ったという記録は、マクラーレンが開発した革新的なマシンの性能が世界有数の超難関コースで実証されたことであり見事だ」

 150のコーナーと300mの高低差を有する全長20.8kmのニュルブルクリンクで7分を切るためには、平均速度178km/h以上で走ることが要求される。

動画はこちら