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投稿日: 2015.07.22 00:00
更新日: 2018.02.17 09:22

マツダR100が9月のスパ・クラシックにチャレンジ


MZRacing
2015/07/22

蘇ったマツダR100、スパ・クラシックにチャレンジ

 かつて1970年のスパ・フランコルシャン24時間レース(ベルギー)に出場し、ヨーロッパの強豪相手に総合トップを走ったものの、優勝を目前にしてトラブルが発生し勝利を逃したマツダR100(ファミリア・ロータリークーペ)。この事実により、当時ヨーロッパではR100は「小さな巨人」としてその名を馳せました。このスパ24時間レースの活躍に感動した日本の愛好家が、45年の年を経てR100を持ち込み、本年9月に当地で開催されるヒストリックカーレースにチャレンジします。

 この方は、愛知県在住の加藤仁さん(68歳)です。加藤さんは青年の頃、R100を入手しモータースポーツに参加している中で、この1970年スパ24時間の結果を知り、「いつか自分もR100クーペでスパを走ってみたい」と夢見ることになりました。それ以降、自分で手を加えながら、当時のレースカーの仕様に近づける作業をコツコツと進め、現在では10A型2ローターロータリーエンジンも当時のレース用ユニットと同じ仕様でチューニングされています。また、その間には国内のヒストリックカーレースに何度か出場してマシンの信頼度をあげ、ご自身のドライビングスキルも磨いてきました。

 スパ・クラシックレースに出場するためには、FIA(世界自動車連盟)が発給するヒストリック・テクニカルパスポート(HTP)の取得が必要で、規定に沿うよう、車両の細部を修正する作業も続けてきました。さらに、同仕様のR100を追加入手し、2台でのレース出場体制が整ったため、いよいよ本年のスパ・クラシックレース(9月17日から20日)に出場することとなりました。

 輸送に先立って、7月13日には富士スピードウェイに補修を終えた2台のR100を持ち込み、シェイクダウンを実施。7月20日には加藤さんの地元である愛知県の協力ガレージ「RE SUGIYAMA」から2台は一旦広島に向かい、マツダ株式会社の支援を得てベルギーのアントワープに輸送されます。9月のレースウィークは、17日にテスト走行があり、18日の公式予選を経て、20日に1時間の決勝レースが行われます。2台のうちの1台に加藤さん自身が乗り、他の1台は加藤さんの友人らがドライブすることになっています。


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