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F1ニュース

投稿日: 2015.10.03 00:00
更新日: 2018.02.17 10:46

メカUPDATE:“隠れ名車”の新フロントウイング


 シンガポールGPと日本GPで、トロロッソは2戦連続で2台そろってポイントを獲得した。今季ダブル入賞を果たしたのはマレーシアGP以来で、合計3回だから、いかに調子が良いかわかる。このパフォーマンスを支えているのが、シンガポールGPから投入した新しいフロントウイングだ。

 新しいフロントウイングは、翼端板の内側に設置されたウイングレットの形状が新しくなった。ウイングレットのメインフラップが内側へ10mm程度広がり(写真:黄色の矢印)、その内側に付いていた小型のフラップ(写真:水色の矢印)が、これまでよりも大きくなった。より大きなダウンフォースにも耐えられるよう、ウイングレット下には支柱が追加されている。

 日本GPの金曜はあいにくの雨となったため、ふたりの新人ドライバーは事故のリスクを考慮して従来型のフロントウイングを使用。新ウイングの投入はドライコンディションの土曜からとなった。十分セットアップを行えず、予選は2台そろってQ2で脱落。しかし、レースでは安定した走りを披露し、他車のアクシデントにも助けられてマックス・フェルスタッペン9位、カルロス・サインツJr.は10位でダブル入賞を果たした。

 これまでのフロントウイングはレッドブルに似たタイプだったが、今回は独自のデザイン。テクニカルディレクターを務めるジェームス・キーのオリジナリティが強く感じられる。