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F1ニュース

投稿日: 2015.11.27 00:00
更新日: 2018.02.17 11:49

メルセデス1-2発進。アロンソは最後にパワー失う


 2015年のF1最終戦アブダビGPが27日、ヤス島にあるヤス・マリーナ・サーキットで幕を開け、午後1時から行われたフリー走行1回目はメルセデスAMGのルイス・ハミルトンがトップタイムをマークした。

 3月に開幕した今シーズンもついに最終戦を迎えた。第19戦アブダビGPの舞台となるヤス・マリーナの金曜午後の天候は快晴。オープニングセッションとなるFP1開始時の気温は28度、路面温度は35度を記録した。

 例年通り、今年も午後5時決勝スタートのトワイライトレースとなるアブダビにはピレリのタイヤレンジで最も軟らかいソフトとスーパーソフトという2種類のコンパウンドが持ち込まれている。

 このFP1は、予選と決勝が行われる時間帯と異なりコンディションも大幅に違うことから、各チームは独自のプログラムや2016年に向けた開発に時間を割くなど、セッション序盤はさまざまな作業に取り組むことになった。

 そんななか、各車が最初のシステムチェックの走行を終えると、最初のファーストランで早くも王者メルセデス勢がトップ2を占める。まずは先行してタイム計測を重ねたニコ・ロズベルグが1分43秒895でトップに立ち、コンマ1秒差でルイス・ハミルトンが続くと、2台は中盤のセカンドランでも積極的な走り込みをみせ、ハミルトンが残り30分を前に1分43秒754を記録し、チームメイトの暫定トップタイムをコンマ1秒更新。対するロズベルグもセクター1、2で全体のベストタイムをマークするが、テクニカルセクションのセクター3でコースオフを喫し、ベストタイムを上回ることはできなかった。

 一方、ライバルを追うフェラーリ勢はキミ・ライコネンが序盤から上位タイムを並べるが、セバスチャン・ベッテルはセッションの折り返しを過ぎてようやくコースイン。中盤、ライコネンのマシンにトラブルの兆候が見られたが、これは一時的なMGU-Kのトラブルだったことが判明。大きな問題にはつながらず、26周を走ったライコネンはメルセデス勢に次ぐ3番手タイムをマーク。ベッテルも終盤にかけて周回を稼ぎ、レッドブルのダニール・クビアトに続く5番手タイムをマークした。

 今季、チーム最高位となるコンストラクターズ5位を獲得し、今回記念の150戦目を迎えたフォース・インディアが、レッドブルのダニエル・リカルドを挟んで6番手と8番手につける好スタートをみせている。

 逆に不安なスタートとなったのがロータスとマクラーレン・ホンダだ。今回もロマン・グロージャンに代わってFP1を託されたジョリオン・パーマーは水漏れの影響でなかなかコースインできず。残り10分のタイミングでようやくコースインにこぎ着けたが、パーマーはわずか8周で貴重なセッションを終えることに。

 また、最終戦をいい形で締めくくりたいマクラーレン・ホンダも終盤まで順調に周回を重ねていたが、セッション終了間際にアロンソのマシンがパワーを失い、トラブルを抱えたままピットへ戻ることに。それまで20周を重ねていたアロンソだが、今後のセッションに不安を残す形となった。15周を走ったジェンソン・バトンはチームメイトのひとつ前、13番手で最初のセッションを終えている。