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ル・マン/WECニュース

投稿日: 2010.06.13 00:00
更新日: 2018.02.15 20:34

ル・マン24時間:スタートから10時間経過。プジョー2号車がリード


 第78回ル・マン24時間耐久レースはスタートから10時間が経過。レースはプジョー908 HDI FAPの2号車がリード。オレカ・プジョーの4号車が続いている。スタートから7時間で1号車プジョーが電気系トラブルに、開始4時間で7号車アウディがスピンするなど、両陣営ともにトラブルに見舞われている。

 第78回ル・マン24時間は、スタート直後から、マンセルのクラッシュで混乱が起こったが、その後も波乱が続いている。まずスタートから1時間半という時点で、GT2クラスで話題を呼んだBMWのアートカー、79号車がユノディエールの第1シケインでストップ。ドライバーがクルマから下りて、下回りをチェックしていたが、やがて再スタート。しかし、左リヤタイヤがバーストしており、ここで大きくタイムロス。さらに、ピットに戻ると、ガレージで足回りなどの修復作業に入ることとなってしまった。

 さらにスタートから約2時間半という時点では、プジョーの3号車に異変が発生。右フロントタイヤ付近から激しく煙を吐きながら、コース上を走行。そのままルーティンのピット作業に入ったが、ここで右フロントサスペンションのモノコック側の取り付け部分にダメージが発見される。そのため3号車は、午後5時40分頃リタイアを決定。間もなくドライブする予定で、ヘルメットまで被って準備していたセバスチャン・ブルデーは、またしてもル・マンの勝利の女神に見離され、涙することとなった。

 こうしてプジョーの一角が崩れた後、2時間ほどして今度はアウディが不運に見舞われる。3台のプジョーを追っていた7号車、トム・クリステンセンがポルシェコーナーでBMWの79号車、アンディ・プリオールと接触。グラベルに突っ込み、オフィシャルに引っ張り出されて再スタートしたが、ここで約7分と大きくタイムロス。ピットに戻ってからもガレージに入れられて、清掃やリヤカウルの交換が行われた結果、一時は8番手まで後退している。この時点でのオーダーは、プジョー1号車、2号車、オレカのプジョー4号車。さらにアウディの9号車、8号車、ローラ・アストンマーチンの007号車、009号車と続く。その後ろがアウディ7号車だった。

 そこから約1時間半、午後8時52分には、再びセーフティーカーが導入。これは、92号車アストンマーチンV8バンテージがポルシェコーナーでクラッシュしたため。その間に、他のコーナーも清掃作業などが行なわれた。

 このセーフティーカーがピットに戻り、レースが再開されたのは、午後9時12分。次に異変があったのは、午後10時27分。ルーティンのピットワークを終えてわずか3周後に、トップを走っていたプジョー1号車がイレギュラーのピットイン。そのままガレージに入れられ、高ウマに上げられた。ここで1号車は、スターターとオルタネーターを交換。約14分近い作業を強いられ、大きくポジションを落とす。これでオーダーは、プジョー2号車、4号車、アウディ9号車、8号車、7号車に変わり、アウディがトップ3の一角に食い込んできた。

 LMP2クラスは、ストラッカ、ハイクロフトのHPD ARX.01が序盤からレースをリードし続けている。今回が引退レースの野田英樹がドライブする39号車ローラ・ジャッドも健在だ。

 LM-GT1クラスはトラブルが多発しており、ヤングドライバーAMRのアストンマーチンはドライブシャフトトラブル、マルクVDSチームのフォードGTはバス・ラインダースが3時間でクラッシュ。クラスをリードしていたマテックの60号車フォードGTもクラッシュを喫し、現在ラルブル・コンペティションのサリーンS7Rがリードしている。

 JLOCのランボルギーニ・ムルシェラゴは、パンクチャーのトラブルに見舞われ大きくポジションを落としているものの、総合42位ながら着実に走行を重ねている。

 LM-GT2クラスは82号車リシ・コンペティツォーネのフェラーリがリードしていたものの、こちらも後退。64号車、63号車のコルベットC6.Rがレースをリードしている。