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ル・マン/WECニュース

投稿日: 2010.06.13 00:00
更新日: 2018.02.15 20:35

ル・マン24時間:プジョーワークス全滅! 残りわずかでアウディトップ3独占


 第78回ル・マン24時間耐久レースは終盤戦に突入。トラブル等で遅れたプジョー勢がアウディ勢を猛追しているが、ここへ来てプジョー1号車がエンジンブロー。トップ3はアウディワークス勢が独占している。

 ゴールまで残り3時間となった時点で、アウディとプジョーによる2番手争い、そして4番手争いが激化。トラブルから復活してきたプジョー1号車が、アウディ8号車との差を、オレカの4号車がアウディ7号車との差を削り取っている。

 プジョー勢はここへ来て予選なみのタイムを連発。いずれも1周近い差があったが、計算上ではゴールまでに逆転劇が演じられる可能性が出てきた。これに焦ったのか、午前11時30分過ぎ、8号車アウディに乗るアンドレ・ロッテラーがアルナージュで止まり切れず、フロントカウルを破損。イレギュラーのピットインを行って、タイヤ交換、給油、そしてフロントカウルの交換を行った。

 その間に、1号車プジョーが8号車の後方に迫り、トップが342周目に入ったところの第2シケインの入口で8号車をオーバーテイク。その周を終えると、1号車はルーティン作業のためにピットに向かい、再び8号車が前に出たが、その後も1号車のペースは衰えない。

 現在、2台の差は約40秒。このままだとゴールまでに逆転の可能性が高い。また、オレカ・プジョー4号車もドライバーローテーションを変更して、ロイック・デュバルとニコラ・ラピエールのふたりがアウディ7号車を猛追。こちらも約50秒の差ということで、逆転の可能性が出てきた。

 しかし、12時49分、インディアナポリスで2番手を猛追していた1号車プジョーがなんとエンジンブロー! この結果、アウディR15のワン・ツー・スリー体制に。プジョー・スポール監督のオリビエ・ケネルはピットで号泣することとなってしまった。

 LMP2クラスはストラッカ・レーシングの42号車HPD ARX-01Cがトップだが、2番手はOAKレーシングのペスカローロ・ジャッドが続く。

 激戦のLM-GT2クラスは、リードを続けてきたコルベット勢にエンジントラブルが発生。現在トップはフェルバーマイヤー・プロトンの77号車ポルシェ997 GT3 RSRとなっている。2番手はハンコック-ファーンバッハーのフェラーリF430だ。

 LM-GT1クラスは、変わらずラルブル・コンペティションのサリーンS7Rがリード。JLOCのランボルギーニ・ムルシェラゴは、ミッショントラブルを修復したものの午前10時過ぎにトラブル再発。リタイアを決めている。