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ル・マン/WECニュース

投稿日: 2015.08.31 00:00
更新日: 2018.02.17 10:01

中嶋一貴「少々物足りないレースだった」


 FIA世界耐久選手権(WEC)第4戦ニュルブルクリンク6時間レースは、8月30日(日)に決勝レースを行い、TOYOTA GAZOO Racingのアンソニー・デビッドソン、セバスチャン・ブエミ、中嶋一貴の乗るTS040 HYBRID#1号車が5位、アレックス・ブルツ、ステファン・サラザン、マイク・コンウェイの#2号車が6位に入賞しました。

 今回のレースは、TOYOTA GAZOO Racingの本拠地ケルンのTMGから僅か90km南に位置する伝統のサーキットで、3日間延べ6万2000人の観衆を迎えて行われました。ニュルブルクリンクでLMP1が走るレースが行われたのは2009年以来のことです。

 ニュルブルクリンク6時間レースの結果、2014年のWECチャンピオンチームであるTOYOTA GAZOO Racingは、ポルシェから95点引き離されてマニュファクチャラーズ選手権3位に付けています。ドライバーズ選手権では#2号車に乗るブルツ、サラザン、コンウェイの3人が7位に付けています。

 決勝レースは好天に恵まれ、気温も30度を記録する真夏のような気候の中で行われました。スタートは#1号車を中嶋、#2号車をコンウェイが担当、2台は3列目のグリッドから6時間に及ぶ長い戦いを始めました。1周5.137kmのグランプリコースはコース幅が狭く、LMP1クラスの戦いではコース上の混雑が最大の問題点でした。遅い先行車を巧みなリズムで抜き去るには、高次元の車両バランスが要求されました。

 レースでは色々な事が起こりますが、3時間を経過した時点でアクシデントによりコース上に散乱した部品を片付けるために2度のフルコースイエローが出されましたが、2台のTS040 HYBRIDには大きな影響はなく、5位と6位から上位を目指し着実に走行しました。レースはそのまま進行し、6時間を終えた時点で#1号車はデビッドソンが、#2号車はブルツがステアリングを握り5位と6位でチェッカーフラッグを受けました。優勝はポルシェ#17号車でした。

 WECは今シーズン全8戦を折り返し、第5戦は9月19日(土)に米国テキサス州オースティンにあるCOTA(サーキット・オブ・ジ・アメリカズ)で行われる6時間レースが舞台となります。そのアメリカのレースを皮切りにWECはヨーロッパを離れ、ホームレースとなる日本でのWEC富士6時間レース(10月11日決勝)、中国、バーレーンと長い旅に出ます。

 TOYOTA GAZOO Racingへの皆様の熱い応援をよろしくお願いいたします。