レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る

旧記事ニュース

投稿日: 2015.07.01 00:00
更新日: 2018.02.23 16:46

佐藤万璃音、イタリアFIA-F4で自己最高の4位獲得


2015年6月30日

2015 イタリアFIA-F4 第3大会(イモラ)レビュー
--佐藤万璃音、自己最高の4位と悔しいリタイア--

■大会概要
開催地:イタリア・イモラ(アウトドローモ・インテルナツィオナーレ・エンツォ・エ・ディーノ・フェラーリ:一周4.909km)
開催日:2015年6月26日(金)~28日(日)

■イモラ・レビュー
6月26日(天気:晴れ/路面:ドライ)練習走行1回目 3番手/練習走行2回目 4番手
6月26日(天気:晴れ/路面:ドライ)予選1回目 7番手/予選2回目 8番手
6月27日(天気:晴れ/路面:ドライ)レース1決勝(28分間+1周) 4位
6月28日(天気:晴れ/路面:ドライ)レース2決勝(18分間+1周) リタイア
6月28日(天気:晴れ/路面:ドライ)レース3決勝(28分間+1周) 13位

 イタリア・イモラのアウトドローモ・インテルナツィオナーレ・エンツォ・エ・ディーノ・フェラーリで6月26~28日、イタリアFIA-F4第3大会が27台の参加により実施されました。この大会には国内外のカートレースで活躍してきた佐藤万璃音(さとうまりの/16歳)がヴィンチェンツォ・ソスピリ・レーシング(VSR)から参戦。26日に実施された40分間×2回の練習走行を経て臨んだ26日の予選は、1回目が8番手で2回目も8番手でした。

 27日のレース1決勝は、4番グリッドのドライバーがペナルティを科されて最後尾へ後退。7番グリッドへ繰り上がった佐藤は絶妙のスタートを決めて第1コーナーまでに5番手へ浮上、さらに前方の1台をトサ・コーナーで抜き4番手で1周目を終えました。2周目にいったん6番手へ後退したものの、5周目に5番手へ、8周目に4番手へと浮上してチェッカードフラッグを受けました。さらにレース終了後、2位となったドライバーの車両に規則違反が発覚して競技除外(失格)となり、佐藤は繰り上がりで3位となりました。ところがこの失格を不服としたチームの抗議により、佐藤は最終結果どおりの4位に落ち着きました。

 28日のレース1決勝の結果に基づき(※上位10台のリバースグリッド)7番グリッドから臨んだレース2決勝は、中位集団以降で複数の事故が発生したため1周目に早くもセーフティカー(SC)導入となりました。3周終了時点でSCが退去すると、佐藤は前方のクルマのスピンやコースアウトに乗じて4番手へ浮上して上位3台の背後に迫りました。ところが、6周目のバリアンテ・タンブレロ・コーナーで後続の追突に遭ってコースオフ、クルマにダメージを負った佐藤はリタイアするしかありませんでした。

 同日のレース3決勝に予選2回目の結果に基づき8番グリッドから臨んだ佐藤は、スタートでエンジンストールを喫してほぼ最後尾まで後退しました。それでも3周目に15番手、8周目に13番手まで挽回。しかし、ペースの遅いクルマの執拗なブロックでそれ以上に順位を上げられず、事故による赤旗でレースは早期に終了となりました。

 なお、佐藤の次のレースは7月10~12日にイタリア・ムジェロで開催されるイタリアFIA-F4第4大会となります。引き続き佐藤に対するご支援とご声援をよろしくお願い申し上げます。

■佐藤万璃音のコメント
「タイムが上がってくるまで時間がかかるので、予選の1回目はセッションが始まってすぐにピットを出ました。周回ごとにフィーリングは良くなっていきましたが、時間が足りず思うようなタイムには届きませんでした。予選の2回目は1回目のチェッカー後にピットレーン入口の渋滞に巻き込まれて、タイヤ交換中にセッションが始まってしまいました。ただでさえ時間が足りない自分にとっては最悪の始まりでした。ピットを出てからは1回目のポールシッターだったドライバーを追いかけましたが、一周をうまくまとめられませんでした。練習で調子が良かっただけに悔しい予選でした。でも、中古タイヤでの走行、昼の暑い時間帯でのパフォーマンスは負けてないという手応えはありました」

「レース1決勝は良いスタートで第1コーナーまでにふたつ順位を上げました。さらにトサコーナーの立ち上がりでも抜いて4番手。しかし、予選と同じく走り始めのペースが上がらず、2周目のメインストレートで後ろのチームメイトを先に行かせて付いて行こうとしたら、もうひとつ後ろのチームメイトにまで抜かれました。彼らの前に出て4番手となりペースも上がってきたときには、すでに上位の3台との差が開いていて追いつけませんでした。表彰台まであと一歩の4位で終わったと思っていたら、2位のドライバーが規則違反で失格となり3位に繰り上がったとレース後に知らされました。ところが、その失格に対して抗議が出されて最終的には4位に逆戻り。なんとも釈然としない、ものすごく後味が悪い結末でした」

「イモラでは事前テストから好調で、練習走行でも3、4番手でした。しかし、日曜日までその好調を維持できませんでした。表彰台に立てるチャンスを追突されて奪われてリタイアに終わったレース2決勝から、レース3決勝へ向けて気持ちを完全に切り替えられず、落ち着いて迎えられなかったのはとても悔しい。次のムジェロはさらに気温が高い中でのレースになると思うので、よりトレーニングを積んで準備したいと思います。応援ありがとうございました。今後もよろしくお願い致します」


旧記事 News Ranking

本日のレースクイーン

ZENTsweeties
松田蘭(まつだらん)

旧記事 Photo Ranking

フォトランキング