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ル・マン/WECニュース

投稿日: 2014.09.17 00:00
更新日: 2018.02.23 15:53

佐藤公哉と黒田吉隆、来季の“新たな”展望を語る


 17日、今季ヨーロッパのGP2に参戦している佐藤公哉と、AUTO GPドライバーの黒田吉隆がオートスポーツweb編集部を訪れ、今季これまでの戦いを振り返るとともに来季の展望について語ってくれた。

 今年、GP2にステップアップを果たした佐藤は過去にチームタイトル獲得の経験もあるカンポス・レーシングから参戦。佐藤と同じくF1を目指す若手からGP2でキャリアを重ねたベテランまでが凌ぎを削る難関のシリーズにチャレンジしている。

 だが、これまで佐藤が出場した8ラウンドで彼が手にしたポイントは未だ0と、決して満足できる内容ではない。並行して参戦したAUTO GPでは、貫禄すら感じさせる戦いぶりでチャンピオンを獲得した佐藤だが、勝手の違うGP2の現実には少し戸惑いの表情も浮かべた。

「シーズン前に話していた感じと違うのはもちろんですし、それは成績を見て頂いても分かると思います」と佐藤。
「浮き沈みが激しく、いい状態を継続することができないんです。もともと、去年の(バルワ・)アダックスを吸収したチームなんですが、他のチームにあって僕らのチームにないものがありすぎる」
「ミーティングでは納得してくれていても、後でやっていないことが分かったり、逆にやらなくていいと言ったことをやっていたりと、ある意味、我の強い人たちが集まっているので」

 それでも、欠場明けのハンガリーでは予選4番手を獲得。あくまで、冒険したセッティングが決まっただけという佐藤だが、それまで呼び込めなかった流れを引き寄せ、本来のポテンシャルを示した。

「このままGP2を終わるのも気分が悪いですし、残るソチとアブダビでは一発かましたいですね」
 気になる来季の去就についても、チームの移籍も視野に「GP2かその時の最善のカテゴリーをやりたい」と力強くコメント。
「いろいろと選択肢があります。もちろん限られたものですが、チームとも相談しながら、早ければ11月には決めて、安心してクリスマスを迎えたいと思いますね」