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F1ニュース

投稿日: 2014.09.21 00:00
更新日: 2018.02.17 03:01

可夢偉の予選:タイヤを休ませて最大限のタイムを


 小林可夢偉が、F1シンガポールGPの予選Q1で記録した1分50秒405というタイムには、さまざまな意味と苦労が刻まれていた。

 可夢偉が1分50秒405を出したのは、1回ではない。1セット目のタイヤでアタックした4周目と、2セット目のタイヤで出た7周目、可夢偉は二度まったく同じタイムを出している。どちらのセットも同じスーパーソフトタイヤ。しかし、1セット目と2セット目では周回数が違った。1セット目は5周走り、2セット目は3周だけというプログラムだった。

 マリーナベイ・ストリートサーキットのフューエル・エフェクト(燃料搭載量がラップタイムに与える影響度合い)は、0.33秒/10kg。このサーキットでの燃費は1.7kg/周だから、たとえ2周分の燃料でも不必要な燃料は搭載しないで1アタックだけのほうが計算上は速いはず。なぜ、そのような方法でアタックを行ったのだろうか。