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F1ニュース

投稿日: 2014.07.28 00:00
更新日: 2018.02.17 01:51

可夢偉の決勝:2年分の経験をした前半戦


「ドライコンディションだと、かなり厳しい戦いになりそう」と言っていた土曜日、予選後の可夢偉。「雨が降ったり止んだりする、変化の大きい状況になければ、おもしろそう」と語っていたとおり、日曜日のハンガロリンクは、レース開始直前に豪雨となり、スタート時には雨は上がっていたものの、全車インターミディエイトタイヤを装着してスタートする、先が読めないレースとなった。

 8周目にはチームメイトのマーカス・エリクソンがクラッシュしてセーフティカーが出動し、23周目にもセルジオ・ペレスがホームストレート上で激しくクラッシュして2度目のセーフティカーが出るという荒れた展開。しかし、この時点で路面は完全にドライコンディションとなり、その後雨が降る可能性もほとんどなかったことから、可夢偉は「あと5回ぐらいセーフティカーが入ってくれないと入賞は厳しいな」と思いながら、2度目のセーフティカーランを走行していた。

 その矢先、トラブルが可夢偉を襲う。エンジンパワーが失われたのである。原因は燃圧だった。コース脇にマシンを止め、リタイア。夏休み前、最後のレースは不完全燃焼に終わった。