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国内レース他ニュース

投稿日: 2015.03.18 00:00
更新日: 2018.02.17 06:44

学生とS耐参戦の藤井「今年はチャンピオンを」


 2015年のスーパー耐久シリーズ第1戦もてぎが、3月28日~29日に開催されるが、このスーパー耐久にはKONDO RACINGと自動車専門学校の日産自動車大学校がコラボレートしたユニークなチームが2012年から参戦している。

 1990年にスタートしたN1耐久をルーツにもち、スーパースポーツであるFIA-GT3カーから、ヴィッツやフィット等コンパクトカーが参戦するカテゴリーとして、多くのエントリーを集めるスーパー耐久。車種バラエティも豊かで、ドライバーもプロからジェントルマンドライバーまで幅広い層が集まっている。

 そんなスーパー耐久で、2012年からKONDO RACINGと日産自動車大学校が共同して進めているのが、学生がメカニックやマネジメント、広報などの仕事を通してレースの世界に関わるプログラムだ。レースが行われるサーキットに近い、日産自動車大学校5校(栃木、横浜、愛知、京都、愛媛)が各ラウンド毎にサポートを担当し、プログラム初年度の2012年にシリーズ第3戦岡山で初優勝、昨シーズンはランキング3位を獲得するなど活躍をみせており、レース業界からも期待が寄せられている。

●「学生が工具を持っていることに、最初は違和感があった」
 このプログラムの初年度からドライバーを務める藤井誠暢は、「プログラム初年度の2012年は、サーキットなのにサーキットじゃないような、まるで学校のような雰囲気をピットで感じていました」とプログラム開始直後を振り返った。

「それまでずっとプロと仕事をしていましたから、違和感はありました。プログラム初年度の開幕戦から、ピットの設営やトルクチェックなどを学生たちがサポートしていたんです。」

 藤井は、学生たちの成長スピードが速かったと続け、「こんなに短い時間でヒトって成長するのかなと思うくらいの短い時間で、各パートを担当する学生が成長してくれました。その結果として、初年度に目標としていた1勝を挙げることができました。3年目となった2014年も1勝してシリーズランキング3位を獲得して、右肩上がりに来ていると思います」とコメントした。

「成績が右肩上がりに上がってきているので、非常にいい3年間を過ごすことができました。また、このプログラムが社会的にも評価を受けているらしいので、4年目を迎えることができましたし、チームとして初めてシリーズにフル参戦することになりました」