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投稿日: 2012.05.29 00:00
更新日: 2018.02.23 13:21

桜井孝太郎、GP3モナコで連続完走を果たす


PRESS RELEASE
2012年5月27日

17歳で体感した世界の頂点、モナコGP市街地バトル。
桜井孝太郎選手、サバイバルレースで連続完走を果たす。

各位

 昨年、イギリスF3選手権ルーキークラス史上最年少チャンピオンを獲得した桜井孝太郎選手(17歳)が、F1世界選手権モナコGPのサポートイベントとして開催されたGP3シリーズ第3戦、4戦で連続完走を果たしました。17歳でのモナコ市街地サーキットレース参戦&完走は、過去の日本人としては最年少記録となります。

 GP3モナコ戦は5月24~26日、モンテカルロ市街地コースで開催されました。今年は伝統あるモナコGPの70周年記念イベントということもあり、街中が華やかなお祭りムードで賑わい、多くのクルーザーやヨットがモナコに集結。スタンド観客席もほぼ完売という大盛況の中でレースが行なわれました。

 木曜日、フリー走行1回目。日本人として最年少でのモナコ挑戦となった桜井孝太郎選手は、サーキットの特長をつかむべく周回を重ね、最終的に16番手タイムをマーク。他の遅いマシンにつかまると、まったく抜くことが不可能な狭いサーキットだと訴えます。

 金曜日の予選は早朝7時40分から実施されました。台数が多いためにA組、B組に別れて、各組わずか14分間のタイムアタックです。慎重にアタックするタイミングを見計らいながら、見事7番手タイムをマーク。全車合わせて総合では10番手のタイムをマークすることができましたが、予選の規定により、スターティンググリッドは12番手となりました。

 午後の第1レース。抜群のスタートを見せたものの、第1コーナーでの接触を避けるために、逆にひとつポジションダウン。レースは上位15台がほぼ順位変動のないまま、誰もミスすることのない厳しい消耗戦となり、桜井孝太郎選手もそのまま13位でチェッカー。

 迎えた第2レース。13番手グリッドから勝負を賭けたスタートでしたが、微妙なクラッチミートが災いして、逆にエンジンがストール。一気に最後尾まで落ちたものの、前方で3台が第1コーナーで接触し、1台が横転してしまう事故が発生。レースはセーフティーカーが出動することになります。

 レース再開後、前をいくマシンを激しく追い上げ、フェアーモント・ヘヤピンでインを刺してオーバーテイク。さらに前を追い上げます。しかし、レース終盤、トンネル出口でコナー・デイリー選手が前をいくマシンに接触し、宙を舞って100メートルほど飛びながらシケイン手前のフェンスに激突する大事故が発生。ほぼ残骸となったマシンはデイリー選手を乗せたままシケイン出口まで滑り続け、停止。幸いドライバーに怪我はありませんでした。この事故で一旦、セーフティーカーが出動したのですが、赤旗、中断。そのままレース終了となりました。桜井孝太郎選手は21位完走という形でレースを終えました。

 また、第2レースではステイタスGPのチームメイト、マーロン・ストッキンジャー選手がGP3挑戦2年目で初優勝を飾り、チームは勝てる力を実証することができました。

●デビッド・ケネディ監督のコメント
「モナコ市街地サーキットは、本当に短い時間の中で集中してタイムを出していかなければならない難しいサーキットです。道幅は狭く、危険で、一瞬のミスですべてを失うコースですし、余程のことがない限り前車を抜けないコースです。孝太郎選手は、フリー走行、予選、決勝の流れの中で、ミスなく着実に周回を重ね、大きくタイムアップしていきました。来年のモナコに向けていい経験を積んだと思います。第2レースでのスタート失敗は、逆にアクシデントに巻き込まれなかったという意味ではラッキーでしたし、そのあとのペースは優勝したマーロン選手と遜色ないばかりか、ヘヤピンで唯一のオーバーテイクを見せてくれたドライバーとなりました。あのチャレンジは素晴らしかった。次のバレンシアの市街地レースにも、期待がもてると実感できたレースでした」

●桜井孝太郎選手のコメント
「伝統と憧れが集うモンテカルロを日本人最年少として戦えたことは本当に誇りに思います。ただ今は素直に悔しさだけでいっぱいです。70回という記念すべき大会がモナコデビューだっただけに残せる結果は残したかった。自分にできる限りの攻めの走りは最後まで貫きたかった。結果的に第2レースはスタートで失敗し、残念なリザルトとなってしまいましたが、開幕戦のバルセロナ(スペイン)で残した課題はクリアできたと思います。それは予選のラップをみてもわかる通り、この狭いモナコで全セクターでの区間ベストタイムを揃えられたのは、次につながる自信になりました。しかしモナコに忘れてきた課題と目標もあります。それをモナコの戦いで、そしてなによりF1のバトルの凄さを、生でこの目で観て感じました。今の自分に欠けているところをしっかりと認めて、もう一度、自分自身を鍛え上げたいと思います」


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